蕎麦屋は儲かるのか【ゆで太郎フランチャイズから利益率を紐解く】

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蕎麦屋は本当に儲かるのか?ゆで太郎FCモデルで期待値を確かめてみる

粉もの代表格モデルに、パスタ・ラーメン・うどん・そば屋などがあります。人気の理由は原価率が低い、つまり粗利益を多く残せることがことが魅力的だからです。

そうは言っても実際に仮想運営してみなければ本当のところはわかりません。今回は、ゆで太郎FCモデルを参考に調べてみたいと思います。

※【フランチャイズ独立ロードマップ】では、以下の項目をもとに仮想運営を行いFCモデルの期待値を丸裸にしていきます

  • 本部のキャッチや条件に不可解な点はないか
  • 応募から開業までの流れ
  • 正確な開店前費用
  • イニシャルコスト(初期投資額)
  • 収益モデル分析
  • 償却前ではなく償却後利益の算出
  • 仮想運営を行い利益(期待値)を丸裸にする
  • オーナー年収の算出
  • 生業向きか?事業向きか?
  • 結論

まずは、ゆで太郎フランチャイズ本部からのキャッチを見てみましょう。

流行や立地に左右されない安くて本物の日本そばを始めませんか?

ゆで太郎,フランチャイズ,fc,モデル,加盟派手さはありませんが、たくさんの「ごちそうさま」が聞こえるお店です。
人気沸騰! 特もりそば(750g)

おそばは日常食の代表です。

立ち食いスタイルのお店もありますが、ゆで太郎は高品質なおそばをリーズナブルにお召し上がりいただく「日本そば店」です。

旧態依然とした営業姿勢の「そば屋」ではお客様の満足を獲得できません。また好立地に胡坐をかいた「立ち食いそば店」も早い、安いだけです。

ブームにはならないが飽きもありません。

ゆで太郎は、驚異のFLコストだけでなく、ローコストオペレーションを実現したメニュー構成と店作りをパッケージしました。ゆで太郎のノウハウを身につけることは簡単なことではありませんが、この仕事を好きになれる人には成功が約束されるでしょう。

流行や立地に左右されない、安くて本物の「おそば屋さん」を一緒に始めませんか?

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粉から自家製麺「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」

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私達『ゆで太郎』は、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」のおそばを提供する日本そばチェーンです。ゆで太郎のおそばは店内で少しずつ何回も製麺する自慢の高品質なおそばです。

おつゆも1日に何回も店舗で丁寧に出汁を取り、決して手を抜きません。立ち食いスタイルのお店もありますが、ゆで太郎は「安くておいしい日本そば屋」であって、「立ち食いそば屋」ではないのです。※FCに関する詳細は、ご来社いただいた方にご説明をさせて頂きます。資料の送付は致しません。ご了承下さい。

出店元:ゆで太郎㏋

ゆで太郎のFC加盟条件、応募からの流れ

ここで、ゆで太郎のFC加盟から開業までの流れについて画像をキャプチャしておきます。クリック、拡大してよく観察してみてください。

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応募から開業までの流れは特に問題なくスムーズです。

ゆで太郎のFC加盟金ほか開業までにかかる費用(開業資金)を正確に計算

上記、画像に記載されている通りなのですが、まず開業前段階での必要経費を算出してみたいと思います。

  • 加盟金:2,000,000円
  • 保証金:2,000,000円
  • 設計監修費:2,000,000円
  • 開店費用:2,800,000円

合計:8,800,000円

結構、高い印象です。設計監修費については設計料と認識すれば腑に落ちるのですが、気になるのは「開店費用」です。これはつまり研修費のことでしょうか。まさか物件取得費用(敷金)が含まれているとは思えませんので、やはり研修費の可能性が高いですし金額も高いですね。間違っていたらすみません。

これに、「物件取得費用/敷金6か月」「物件取得費用/家賃1ヵ月」「工事期間/空家賃1ヵ月」の3つを加えてみます ※ここでは地代家賃35万円と想定

  • 350,000円/敷金×6ヶ月=2,100,000円
  • 工事期間空家賃/1ヵ月=350,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月=350,000円
  • 8,800,000円+2,800,000円=11,600,000円/開業資金(税抜)

ゆで太郎のイニシャルコスト(初期投資額)を正確に試算する

次は、内外装費や厨房設備費なども計算してみます。これで正確なイニシャルコストが明らかになるはずです。本部はビルインと郊外型の数値を2種類開示しています。

  • ビルイン(25坪):18,000,000円/内外装+4,000,000円/厨房設備=22,000,000円
  • 郊外(35坪):22,000,000円/内外装+4,000,000円/厨房設備=26,000,000円

こちらも高めですね。坪単価を計算してみます。

  • ビルイン(25坪):坪単価=880,000円
  • 郊外(35坪):坪単価=742,857円

やはり高い。利益を出すには綿密な分析が必要になりそうです。

  • ビルイン(25坪):11,600,000円/開業資金+22,000,000円/内外装費=33,600,000円/イニシャルコスト
  • 郊外(35坪):11,600,000円/開業資金+26,000,000円/内外装費=37,600,000円/イニシャルコスト

次は、108%の税率をかけてみます。

  • ビルイン(25坪):33,600,000円×108%=35,280,000円/イニシャルコスト(税込)
  • 郊外(35坪):37,600,000円×108%=39,480,000円/イニシャルコスト(税込)

この段階でかなり高いですが必要経費はまだ存在します。運転資金、備品、雑費です。これらも抜かりなく計上しておくことが大切です。

  • 運転資金:1,500,000円
  • 備品:700,000円
  • 雑費:500,000円

合計:2,700,000円

  • ビルイン(25坪):35,280,000円+2,700,000円=37,980,000円/総イニシャルコスト
  • 郊外(35坪):39,480,000円+2,700,000円=41,454,000円/総イニシャルコスト

加盟条件内にも費用が発生する

次に、加盟条件を見たところロイヤリティ以外に毎月一定の費用が発生することがわかりました。「システム利用料/月/12万8千円」というものです。個人的にシステム利用料はロイヤリティに含めてしまえば良いのにと思います。加盟店側が「色んな所で搾取されている・・・」というネガティブ思考になりかねません。代わりに、ロイヤリティが低ければ納得ですがゆで太郎は5%なのでむしろ高いほうです。

そして、商品フィー2%の存在もあります。

通常、全国展開するFCモデルにはセントラルキッチンがあり、そこから各店舗へ仕込み済みの原料を配送します。当然、本部はその原料にも下駄を履かせるので、現場としては数%費用が乗った状態で買い取ることになり、本部はその時点で少々の利益を確保することになります。

それを、誠実に明記しているという解釈で問題ないでしょう。余談ですが、FCモデルは本当にさまざまです。例えば、商品フィーを密かに高率設定した上で、ロイヤリティを低率設定にする企業も存在します。ですので、「ロイヤリティがたったの2%!」なんてキャッチコピーを見ても飛びつかずに分析することが重要です。

  • ロイヤリティ:5%
  • システム利用料:128,000円
  • 商品フィー:2% ※供給商品の2%
  • 契約期間:3年
  • サポート:全域

ゆで太郎FCモデルのプロフィット(損益)を独自分析しました。儲かるのか?

次に、ゆで太郎FCモデルが期待値の高いビジネスになり得るのか紐解いてきましょう。ここでは、「郊外型モデル」をベースに算出しています。

以下、出店条件

イニシャルコスト:37,600,000円 ※税抜

  • 物件取得費用(仲介)/賃料35万円/1ヶ月/350,000円
  • 敷金6ヵ月:2,100,000円
  • 工事期間空家賃:1ヵ月/350,000円
  • 加盟金:2,000,000円
  • 保証金:2,000,000円
  • 設計監修費:2,000,000円
  • 開店費用:2,800,000円 ※本部に内訳を確認するべき項目
  • 内外装工事費:26,000,000円 ※厨房設備含む

イニシャルコスト:39,480,000円(税込)

  • 運転資金:1,500,000円
  • 備品:700,000円
  • 雑費:500,000円

総イニシャルコスト:41,454,000円(税込)

  • 自己資金:10,000,000円
  • 借入金:31,500,000円/金利2%/元金均等/10年返済
  • 初月返済額:315,000円
  • 総返済額:34,676,220円
  • 利息合計:3,176,220円
  • 利息割合:9.16%
  • 支払金利(変動):26,469円

【運営条件】

  • 郊外型:35坪
  • 想定売上高/単月:5,000,000円 (本部見込み)
  • 原価:1,500,000円 (本部見込み)
  • 地代家賃:350,000円
  • ロイヤリティ:5%
  • 正社員:1人 ※給与280,000円
  • 減価償却費は15年で平均値をざっくり算出しているので方針によって月々の数字は大きく変わる※オープン月に一気に計上することもあるため、この辺りは経営者の方針次第
  • オーナーは現場に出ない

それでは、上記の条件を私のプロフィット表に落とし込んでみます。

ゆで太郎フランチャイズモデル/仮想損益

売上高     5,000,000 (100%) ※すべて税抜計算
原価      1,500,000 (30%)


粗利益     3,500,000 (70%)
給与手当    1,225,200 (25%) ※福利厚生費含む
福利厚生    24,800
採用広告費   30,000
通信費     12,000
販売促進費   30,000
消耗品費    40,000
修繕費     20,000 ※実際には計上されない数値(積立)
水道光熱費   250,000
新聞図書費   10,000
支払手数料   12,000
地代家賃    350,000
賃借料     0
産廃処理費   18,000
保険料     8,000 ※実際には計上されない数値(積立)
租税公課    0
減価償却費   144,444 ※計上されるが実際には減らない数値
雑費      20,000
施設管理費   10,000
システム利用料 128,000
商品フィー2%  30,000 ※供給商品の2%
ロイヤリティ5%  250,000


販売管理費   2,612,444(52.2%)


営業利益    887,556(17.8%) 
支払利息    26,469


経常利益    861,087(17.2%) ※オーナー所得はあえてここから引く
オーナー所得  ???

なかなか良い数値が算出されました。償却後利益で期待値(利益率)17.2%は決して悪くありませんし、むしろ良い数値です。しかし、個人的にはどうしても「商品フィー2%」「システム利用料/128,000円」が気に入らないですね。ロイヤリティ5%と謳っていますが実質8.16%です。他にも、「設計監修費/2,000,000円」というコストも不要だと思います。

加盟店から搾取しすぎると良いことはありません。FCモデルそのものは高評価なので、上記3点を改善することで加盟希望者はもっと増えそうな気もします。理想は、すべて込みでロイヤリティ5%、設計監修費200万円は無しという感じです。この記事を本部の方に見てほしいですね。

また現状、FLコスト(原料費+人件費)を合計で55%見ていますが本部は「驚異のFLコストを実現!」と主張しているのでもっと下がる可能性もあります。実際にFLコストを何%まで落とせるかは本部に直接問い合わせてみるしかありません。もし、3%ほど削減できるようであればそれだけで15万円ほど浮くので大きいです。

そして、1つだけ注意点があります。私は基本的に月々の減価償却費で借入元金の値を補うことを理想としています。ここで、上記プロフィットの場合はどうなるのか計算してみましょう。

  • 減価償却費:144,444円 ※実際は減らないお金
  • 元金返済額:315,000円
    ※借入金3150万円/金利2%/10年/元金均等返済=総返済額34,676,220円/利息合計3,176,220円

原価償却費:144,444円-元金返済額:315,000円-170,556円

つまり、減価償却費で元金返済額を食えないので-170,556円を利益から補う必要があるということです。この辺りの計算も抜け目なく行っておいた方がいいです。

ゆで太郎フランチャイズオーナーの年収を暴く。この蕎麦屋は本当に儲かるのか?

結論から申し上げると、「一工夫すれば」儲かります。実際、上記プロフィットに乖離ない利益が出た場合、借入元金返済を考慮すると単月で690,531円という余力が残ります。税金や内部留保などを考えれば、オーナー月収は45万円年収で540万円ほどではないでしょうか。ただ、さらにオーナ所得を増やす方法が2つあります。

1つ目は、「オーナーは現場に出ない」という条件を排除し、自分も現場に出るという方法です。私は、飲食店を事業と捉えているのであまりお勧めしていませんが決して悪いことでもありません。経営方針や各人の価値観はそれぞれなので自由に選択すれば良いと思います。そうすることで、オーナー月収は70~75万円年収は840~900万円に跳ね上がります。

2つ目は、想定売上高500万円ではなく600万円を達成するという方法です。この数値は決して不可能ではなく、むしろ頑張ればいける可能性は非常に高いです。私の地元には蕎麦屋で平均月商600万円、700万円、800万円と売り上げている店舗は多数あるので全く珍しいことではありません。

「オーナーも現場に出る」という前提で平均月商600万円を達成できれば、月収7桁が見えてくるはずです。
あとは、やるかやらないか、ですね。

フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、以下のページで「現実的に儲かる可能性の高いフランチャイズのみ」ランク付けしています。

「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功するのです。

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