人気のラーメンフランチャイズ「希望軒」の実態や仕組みを暴く

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ラーメン屋フランチャイズは儲かるのか?人気の希望軒FCモデルを分析して利益率やオーナー所得(年収)を暴きました

フランチャイズモデルの中で「ラーメン業態」はとても人気が高いです。単純に原価率が低いので粗利が高く、人件費コントロールさえ適切に行えば儲かるケースは非常に多いです。

地元(静岡)の人気ラーメン店を経営するA氏とよく飲みに行くのですが、酔うと「俺のモデルは利益率20%取れるから!」と自慢してきます。すでに成功している友人なので私が一々それを確かめるようなことはしませんが、おそらく嘘ではないでしょう。

基本的に「粉ものモデル」は経営者が職人脳でない限り、原価率を約20%に抑えることも可能です。※セントラルキッチンを介したFCモデルは別です

つまり、直営でかなり上手くやればFLコスト(フード+レイバー)を50%以内にすることだって不可能ではありません。今回は、直営ではありませんが、そんな魅力的なラーメン屋フランチャイズについて、「希望軒FCモデル」を参考に真実を明らかにしていきます。

※【フランチャイズ独立ロードマップ】では、以下の項目をもとに仮想運営を行いFCモデルの期待値を丸裸にしていきます

  • 本部のキャッチや条件に不審な点はないか
  • 応募から開業までの流れ
  • 正確な開店前費用
  • イニシャルコスト(初期投資額)
  • 収益モデル分析
  • 償却前ではなく償却後利益の算出
  • 仮想運営を行い利益(期待値)を丸裸にする
  • オーナー年収の算出
  • 生業向きか?事業向きか?
  • 結論

まずは、希望軒FC本部からのキャッチを見てみましょう。

なぜ希望軒なのか?業態としての成功要因※本部キャッチ引用

希望軒,フランチャイズ,fc.儲かるスープのこだわり:徹底した教育やチェック

ラーメン業態はスープが要となりますが、美味しい人気店のラーメンのスープは、完成まで長時間かかり、かなりの重労働というイメージがあります。

しかし希望軒のスープは、作業を標準化しマニュアル化することで解消されています。 それをきちんとした導入教育で店舗スタッフが習得するまで、しっかりと教育いたします。

指導をしっかりと行うことで商品の品質維持ができ、安定した商品提供が可能となります。

客単価上昇を見込める充実したサイドメニュー

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大評判の「パリ旨餃子」、播州名物「ひねぽん」、ボリュームたっぷり「とりから」など、バリエーション豊かなメニューはお客様を飽きさせない自慢の品たちばかり。

特に、「パリ旨餃子」は、来店されたお客様2組に1組の方からご注文いただいております。これらを販売促進することで、来店動機が期待でき、ラーメンだけではない、そこからの客単価の上昇を期待できます。

スーパーバイザーの活動

希望軒,フランチャイズ,fc.儲かるスーパーバイザーを担当するのは、自ら店舗運営に携わっていた飲食プロ集団が担当します。店舗のことを知り尽くしているからこそ出来る、机上だけでない生きたアドバイスが可能に。

例えば、FLのコントロール(数値管理)や細部にわたる店舗オペレーション教育、セットメニューの提案、販売促進の提案などを、オーナー及び店長に行っていきます。

主要商品
・希望軒とんこつラーメン
・ごま味噌ラーメンシリーズ

店舗数
38店舗(※2015年9月末現在)

顧客の特徴ならびに市場の状況
お一人様からご家族三世代に来店頂いています。

開店前のサポート内容
オープン前研修として、弊社直営店にて約160時間のOJT及びOFF-JTを実施。
研修修了者には、弊社認定制度「上湯師」を取得して頂きます。
未経験者の方も心配ございません。

開店後のサポート体制
弊社SVが、店長教育、数値管理、商品の管理、QSCチェック、計画的な販促、ロケーションに合わせたセットメニューのご提案などフォローさせて頂きます。

▽募集要項ならびに契約情報

契約タイプ
フランチャイズ契約

契約期間
10年

募集エリア
全国

会社名
CSコンサルティング株式会社

本社
〒532-0011
大阪市淀川区西中島3-10-13 新大阪物産ビル5F

代表者
代表取締役 辰奥 博之

資本金
2,000万円

設立
2007年6月

事業内容
コンサルティング事業
飲食店の新規開店、開業支援
メニュー開発支援
従業員の教育、店舗運営サポート
店舗の諸問題改善
FC本部立ち上げ支援

出典元:【BMフランチャイズ】

希望軒のFC加盟条件、応募からの流れ

次に、希望軒のFC加盟から開業までの流れについて見てみます。※本部の説明を引用

[STEP1] まずはお問い合わせください!
まずは当ページ内「資料請求リストに追加」ボタンより資料請求を行って下さい。

[STEP2] 店舗視察
実際の「希望軒」の店舗にてラーメンを試食していただきます。
スタッフの働く姿やお客様の喜ぶ顔を体感してください。

[STEP3] 加盟申込
ご納得後、加盟申込みをお願いします。
加盟申込金は50万円(税別)となり、FC契約(加盟本契約)時に発生する加盟金の一部に充当いたします。
※1年間中に物件確定しなかった場合、うち30万円(税別)はご返金いたします。

[STEP4] 物件賃貸借契約
物件をご契約いただきます。

[STEP5] FC加盟契約
本契約となります。 加盟金・研修費などのご入金をお願いします。

[STEP6] 店舗工事・研修
各種許認可申請・店舗内外装工事
研修店舗にて約4週間の実践研修を行います。調理オペレーションに接客サービス、QSCやホスピタリティの理解を開業までに学んでいただきます。

[STEP7] オープン
「希望軒」のオープンです。
オープン直後は本部のスタッフがフォローしますので、ご安心ください。

応募から開業までの流れは特に問題なくスムーズです。

希望軒のFC加盟金、開業までにかかる費用(開業資金)を計算

初期基本条件
加盟金 300万円(税別)
取引保証金 150万円(非課税)
教育研修費 50万円(税別)
物件紹介料 10万円(※1)(税別)
月次基本条件
ロイヤルティ 売上高3%
システム使用料 3万円(税別)
契約期間 10年

※本部からの紹介物件にて成約した場合に限ります
★同一オーナー様の2店舗目以降の加盟金は200万となります

ここで、開業前段階での必要経費を算出してみたいと思います。

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:1,500,000円
  • 教育研修費:500,000円
  • 物件紹介料:100,000円 ※本部紹介にて物件を取得した場合

合計:5,100,000円

「普通」ですね。高くも安くもない一般的な金額設定だと感じました。念のために説明しておきますが、「物件紹介料」は単なる不動産仲介料なので、6~10ヶ月分の敷金は別途必要になるので注意してください。

あとで、収益モデルを開示しますが本部の家賃設定が50万円なので最低でも6か月分の300万円が上記開業資金に上乗せされるということです。※郊外物件で駐車場タイプにすれば家賃を25~35万円に落とすことも可能
また、「工事期間/空家賃1ヵ月」も抜かりなく計上しておきましょう。

  • 500,000円/敷金×6ヶ月=3,000,000円
  • 工事期間空家賃/1ヵ月=500,000円

合計:3,500,000円

  • 5,100,000円+3,500,000円=8,600,000円/開業資金(税抜)

この時点で、開業資金は860万円必要なことがわかりました。
決して高い数字ではありません。また、同一オーナーの希望軒2店舗目は加盟金が200万円に減額されます。事業としてビジョンを描いている人にとっては朗報ですね。

希望軒の「居抜き」2パターン:内外装費や厨房設備費、イニシャルコストはどれくらい?

次に、希望軒開業に必要なコスト(内装外装費や厨房設備など)を調べてみましょう。ご丁寧に、スケルトンの場合と居抜きのケースとで分けて明記してあります。はじめから、ここまで提示してくれるFC企業は意外と少ないので個人的には好印象でした。まずは居抜き物件から調べてみます。

居抜き物件の開業資金

単位:千円
居抜き物件 30坪 居抜き物件 20坪
外装・内装工事 2,000 1,500

居抜き物件店舗写真

居抜き物件店舗写真

居抜き物件店舗写真

電気設備工事 1,000 750
空調・換気設備工事 1,500 1,000
給排水・衛生設備工事 500 300
サイン工事 1,000 750
厨房設備工事 2,500 2,000
設計管理費 500 400
POSシステム 600 600
厨房備品・食器 1,200 1,000
開店販促費 400 400
開業備品 300 250
合計 11,500 8,950
加盟金 3,000 3,000
取引保証金 1,500 1,500
研修費 500 500
総合計 16,500 13,950

※上記の費用には、物件取得関連費用、研修時の宿泊、開業前仕入れ費用などは含まれません。
※上記の数値は、物件及び諸条件によって変動し、実際と異なります。
※取引保証金以外は消費税別途となります

この表には、加盟金や保証金などが含まれていますが、やはり物件取得費用や研修時の宿泊費、開業前仕入れ費用は計上されていません。そのため、総合計は無視して「合計項目」に先ほどの開業費を合算してみます。

  • 居抜き物件30坪/11,500,000円+開業費/8,600,000円20,100,000円
  • 居抜き物件20坪/8,950,000円+開業費/8,600,000円17,550,000円

これに、研修時の宿泊費と開業前仕入れ費用を50万円プラスします。

  • 居抜き物件30坪:20,100,000円+500,000円=20,600,000円/イニシャルコスト(税抜)
  • 居抜き物件20坪:17,550,000円+500,000円=18,050,000円/イニシャルコスト(税抜)

次は、108%の税率をかけてみます。

  • 居抜き物件30坪:20,600,000円×108%=21,630,000円/イニシャルコスト(税込)
  • 居抜き物件20坪:18,050,000円×108%=18,952,500円/イニシャルコスト(税込)

残念ながら必要経費は他にも存在します。運転資金、備品、雑費です。これらも落とさずに計上しておくことが大切です。

  • 運転資金:1,500,000円
  • 備品:700,000円
  • 雑費:500,000円

合計:2,700,000円

  • 居抜き物件30坪:21,630,000円+2,700,000円=24,330,000円/総イニシャルコスト(税込)
  • 居抜き物件20坪:18,952,500円+2,700,000円=21,652,500円/総イニシャルコスト(税込)

物件規模ごとにイニシャルコストを算出してみました。イニシャルコストを2500万円以内に抑えることができれば投資額に対する回収期間も早そうですね。これで、きちんと利益が望めるモデルならば非常に期待値は高いです。

※先ほど1つ前の「※マーク」で書きましたが、郊外の駐車場タイプ物件を取得すれば家賃を大幅に減額できる可能性もあります。本部に問い合わせ、すでに成功事例があるようなら検討してみる価値は十分あります。私は街中よりも固定費が安い郊外型の方が性に合っているし利益を多く残せる事例をたくさん見てきました

希望軒の「スケルトン」2パターン:内外装費や厨房設備費、イニシャルコストはどれくらい?

次に、スケルトン物件です。当たり前ですが、居抜き物件に比べれば創作が広範囲になるので費用は高くなります。イニシャルコストの算出方法は上記と同じなので少し端折って記載しておきます。

スケルトン物件の場合の初期投資

単位:千円
スケルトン物件 30坪 スケルトン物件 20坪
外装・内装工事 4,000 2,500 スケルトン物件店舗

スケルトン物件店舗

スケルトン物件店舗

電気設備工事 2,000 1,500
空調・換気設備工事 2,500 1,500
給排水・衛生設備工事 1,000 750
サイン工事 1,500 1,000
厨房設備工事 5,000 4,500
設計管理費 500 400
POSシステム 600 600
厨房備品・食器 1,200 1,000
開店販促費 400 400
開業備品 300 250
合計 19,000 14,400
加盟金 3,000 3,000
取引保証金 1,500 1,500
研修費 500 500
総合計 24,500 19,400

※上記の費用には、物件取得関連費用、研修時の宿泊、開業前仕入れ費用などは含まれません。
※上記の数値は、物件及び諸条件によって変動し、実際と異なります。
※取引保証金以外は消費税別途となります

  • スケルトン物件30坪:31,680,000円/総イニシャルコスト(税込)
  • スケルトン物件20坪:26,850,000円/総イニシャルコスト(税込)

やはり、スケルトンになるとコストは数百万円増えますね。しかし、それでも高すぎるというような印象はありません。収益モデル次第では可能性を感じます。

希望軒の収益モデルを分析:数値は適正か?

ここで、希望軒本部のプロフィット(損益)を見てみます。このとき、私は数値に違和感があれば徹底的に調べます。場合によっては、本部に問い合わせ根拠を聞き出すくらい数字は慎重に分析するべきなのです。

収支モデル

単位:千円
科目 5,000千円
構成比
売上高 5,000
原価 1,600 32.0%
売上総利益 3,400 68.0%
人件費 1,325 26.5%
水道光熱費 400 8.0%
その他販管費 175 3.5%
地代家賃 500 10.0%
ロイヤリティ 150 3.0%
システム使用料 30 0.6%
償却前営業利益 820 16.4%

※上記の数値はあくまでもモデルケースであり実際の数値とは異なる場合がございます。

ラーメン屋にしては、単月の売上高が少なめですね。地元にある来来亭(らいらいてい)というラーメンチェーンは郊外の駐車場タイプで月間900万円の売上を叩き出しています。もう少し、収益モデルの予測売上を大きくしても良さそうですが、誇大広告にならないよう固く設定している可能性もあります。

ただ、原価は32%と予想以上に高いです。おそらく、本部指定の業者から原料に下駄を履かされた状態で仕入れることになるからですね。FCビジネスの場合、これ自体は至極真っ当で一般的なことなのですが結果的に高い印象を持ちます。粉もの屋であれば最低30%は切りたいところですがどうにもなりません。

しかし、その分人件費は26.5%と低いです。私が行っている飲食店モデルの人件費は32%ほどなので実現できれば非常に羨ましい数値です。希望軒収益モデルのFLコスト(原料費+人件費)は最終的に58.5%なので丁度いい数値だと言えます。FLで60%に達していれば黄色信号だと判断してください。

そして、水道光熱費が高い。500万円の売上高に対し40万円の光熱費は非常に高いです。主に、水とガスを大量に使用するからだと言えますが、600万円の売上がある私のお店でも水道光熱費は約30万円です。ラーメン屋は動物スープが基本なので魚介系スープ作りに比べるとガスの使用時間が長くなるのが特徴です。この辺りが光熱費を跳ね上げている要因だと感じます。

ロイヤリティは3%と良心的ですが、システム利用料0.6%があるので実質ロイヤリティ3.6%と認識しておいた方が良いですね。

最後に、私が一番嫌いな表記、「償却前営業利益」という項目についてお話しします。

まず、前提として減価償却費は損益に計上するべきです。確かに、イニシャルコストを毎月償却していくわけですから実際のお金は動きません。つまり、計上しても実際にお金が減っているわけではありません。しかし、出店段階ですでに使用したことも事実なのできちんと経費として計上することが大切だと思います。

その上で利益が出るモデルでなければ、正確なイニシャルコストの回収期間が分からなくなってしまいます。また、減価償却費を計上せずに利益が出たとしても、そこから借入金の元金・支払利息などがまともに引かれることになります。一方で、減価償却費を計上していればこの経費で元金返済額を食えるケースもあり、そうなれば楽です。

償却前営業利益」ではなく「償却営業利益」を意識することが重要です。

希望軒フランチャイズの実態を独自プロフィットで確かめる

ようやく、本題です。希望軒FCモデルにどれだけの期待値があるのか仮想運営して実態を明らかにしていきます。ここでは、一番取り組む人が多そうな「居抜き物件30坪」をベースに数値を算出してみたいと思います。

以下、出店条件

イニシャルコスト:20,600,000円 ※税抜

  • 物件紹介料:100,000円 ※本部取得の場合
  • 敷金6ヵ月:3,000,000円
  • 工事期間空家賃:1ヵ月/500,000円
  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:1,500,000円
  • 教育研修費:500,000円
  • 開業前仕入れ/宿泊費:500,000円
  • 内外装工事費:11,500,000円 ※厨房設備含む

イニシャルコスト:21,630,000円(税込)

  • 運転資金:1,500,000円
  • 備品:700,000円
  • 雑費:500,000円

総イニシャルコスト:24,330,000(税込)

  • 自己資金:8,000,000円
  • 借入金:16,500,000円/金利2%/元金均等/10年返済
  • 初月返済額:165,000円
  • 総返済額:18,163,700円
  • 利息合計:1,663,700円
  • 利息割合:9.16%
  • 支払金利(変動):13,864円

【運営条件】

  • 居抜き:30坪
  • 想定売上高/単月:5,000,000円 (本部見込み)
  • 原価:1,600,000円 (本部見込み)
  • 地代家賃:500,000円
  • ロイヤリティ:3%
  • システム利用料:0.6%
  • 正社員:1人 ※給与280,000円
  • 減価償却費は15年で平均値をざっくり算出しているので方針によって月々の数字は大きく変わる※オープン月に一気に計上することもあるため、この辺りは経営者の方針次第
  • オーナーは現場に出ない

それでは、上記の条件を私のプロフィット表に落とし込んでみます。

【希望軒フランチャイズモデル/仮想損益】

売上高     5,000,000(100%) ※すべて税抜計算
原価      1,600,000 (32%)


粗利益     3,400,000(68%)


給与手当    1,300,200(26.5%)※福利厚生費含む
福利厚生    24,800
採用広告費   50,000
通信費     12,000
販売促進費   30,000
消耗品費    40,000
修繕費     20,000 ※実際には計上されない数値(積立)
水道光熱費   400,000
新聞図書費   10,000
支払手数料   10,000
地代家賃    500,000
賃借料     0
産廃処理費   18,000
保険料     10,000 ※実際には計上されない数値(積立)
租税公課    0
減価償却費   63,888 ※計上されるが実際には減らない数値
雑費      20,000
施設管理費   10,000
システム利用料 30,000
ロイヤリティ3% 150,000


販売管理費   2,698,888(54%)


営業利益    701,112(14%)
支払利息    13,864


経常利益    687,248(13.7%) ※オーナー所得はあえてここから引く
オーナー所得  ???

ギリギリ合格です。希望軒FCモデルの期待値は13.7%になりました。ただ、注意点が一つあります。1650万円の借入に対し元金返済額は165,000円ほどです。つまり、計上した減価償却費は63,888円なので101,112円ほどが利益から減ることになります。それでも運営に問題ないレベルだと言えるでしょう。

また、奥の手ですが「オーナーも現場に出る」という前提であれば利益は30万円ほど跳ね上がります。この辺りは各自の経営方針なのでご自由に判断すれば良いと思います。

結局、希望軒フランチャイズの年間利益とオーナー年収はどれくらい?

希望軒が提示している収益モデルの売上高は500万円です。当然、月によって売上高は変動しますが年商の平均値をモデルにしているはずなので、上記プロフィットで算出した利益を12倍にしてみます。元金返済に対する不足金101,112円を考慮した上で計算します。

  • 経常利益687,248円-101,112円=586,136円
  • 586,136円×12ヶ月=7,033,632円

7,033,632円がこのモデルの年間利益になりそうです。税金のことを考えると、オーナー年収は450万円ほどでしょうか。ちょっと夢がないですね。

ただ、オーナーも現場に出る前提にすれば月々30万円ほど浮くので年収は増えます。

  • 886,136円×12ヶ月=10,633,632円

これなら、年収650~700万円ほどが狙えます。ただし、事業化は難しくなります。FCビジネスを事業化するためには社内インフラを整え、従業員の労働環境を整える必要があります。つまり、「労働時間や待遇の最適化」です。

将来的に多店舗化して事業拡大を望むのなら、すべての社員が「サラリーマン思考」になる必要があります。ある意味、居心地のいい会社を作り、離職率を下げ長く務めてもらわなければなりません。そのためには、「基本給」「職務給」「レベル給」「役職手当」「家族手当」「住宅手当」「交通費」「賞与」など待遇を良くすることや労働時間を減らす取り組みが重要になります。

「1店舗の生業で十分だ」という考えであれば上記は必要ありません。オーナー所得として十分な年収を得ることができるでしょう。

希望軒FCモデルの事業化は無理なのか?地方の郊外型駐車場タイプにすればいける

それでは、希望軒フランチャイズモデルは事業化できないのか?と言えばそんなことはありません。「郊外型の駐車場タイプ」にすれば大きな利益が望めます。

例えば、物価の高い静岡の郊外型で30坪のテナントならば30~35万円ほどで賃貸することも可能です。これができれば、イニシャルコストや固定費を大幅に削減できます。

また、私の経験則から言えば単月売上高も税抜600万円は見込めるはずです。上手くやれば700万円だって普通にいきます。この条件でもう一度仮想運営してみましょう。変更する条件は売上高と地代家賃だけです。※必然的に原料費・給与手当・システム利用料・ロイヤリティの数値も変わります

売上高     7,000,000(100%) ※すべて税抜計算
原価      2,240,000 (32%)


粗利益     4,760,000(68%)


給与手当    1,830,200(26.5%)※福利厚生費含む
福利厚生    24,800
採用広告費   50,000
通信費     12,000
販売促進費   30,000
消耗品費    40,000
修繕費     20,000 ※実際には計上されない数値(積立)
水道光熱費   400,000
新聞図書費   10,000
支払手数料   10,000
地代家賃    350,000
賃借料     0
産廃処理費   18,000
保険料     10,000 ※実際には計上されない数値(積立)
租税公課    0
減価償却費   63,888 ※計上されるが実際には減らない数値
雑費      20,000
施設管理費   10,000
システム利用料 42,000
ロイヤリティ3%  210,000


販売管理費   3,148,888(45%)


営業利益    1,611,112(23%)
支払利息    13,864


経常利益    1,597,248(22.8%) ※オーナー所得はあえてここから引く
オーナー所得  ???

どうですか?夢が広がりますね。
利益率22.8%という非常に期待値の高いモデルに生まれ変わりました。これは机上の空論ではなく、現実的に可能な数値です。

  • 経常利益1,597,248円-101,112円=1,496,136円
  • 1,496,136円×12ヶ月= 17,953,632円/年間利益

希望軒FCモデルの郊外型は、興奮さえ覚える非常に期待値の高いビジネスだと言えます。こうなれば、あっという間にオーナー年収1000万円突破は確実なものになります。

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フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、以下のページで「現実的に儲かる可能性の高いフランチャイズのみ」ランク付けしています。

「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功するのです。

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