こんにちは、河北大地です。
つい最近まで飲食店を4店舗経営していました。
当時の年商は2億5000万円ほどでしたが、今は開業支援事業や広告仲介業をメインに生きています。
厨房設備を中古で検討している人
厨房設備を中古にしようか検討しています。できる限りコストを抑えたいので。中古設備のメリット・デメリットやおすすめ販売会社があれば併せて知りたいです。
今回は、このような疑問を解決します。
本記事の内容
- 厨房設備の中古について
- 適切な使い分け
- 【優良】中古設備販売業者について
それでは、上記内容を解説していきます。
中古設備は中古でOK【ほとんど中古でいいです】
飲食店を開業する際、厨房設備を新品で揃えるか、または中古で揃えるかを検討する必要があります。
すべて新品で揃えた場合は、保証もきちんとしていて、機器そのものの耐用年数も長いです。
ただし、新品であるため初期投資はかなり大きな額になります。
一方、設備を全て中古で揃えれば、コストを大幅に押さえることが可能です。
しかし、保証や耐用年数に関してはあまり期待できません。
それでは、厨房設備は新品と中古のどちらで揃えるべきなのでしょうか。
結論を言うと、「使い分けること」です。
新品と中古を使い分ける
まず、厨房設備には中古でもまったく心配がないものと、新品でなければ少し不安なものがあります。
これは、それぞれの業態により設備が異なるため一概には言えません。
そのため、ここでは私が経営していた店舗を参考に説明します。
例えば、下記のような設備は中古で十分です。
- 洗い場などで使用する「シンクタンク(流し台)」
- 仕込みをするときに使用する「作業台」など
- ガス機器類
上記の通り。
機械的な要素が一切ないため壊れる心配がないからです。
また、もし壊れたとしても営業に支障をきたすものではありません。
ガス機器に関しても基本的には中古で問題ありません。
契約している地元のガス会社が定期的に点検を行ってくれるため、常に安全性を保つことができるからですね。
ただし、洗浄機については例外だと言えます。
洗浄機は、基本的に電源をいれると着火動作がはじまりガスに火がつきます。
そして、その他の電気系統が稼動して動く仕組みになっています。
簡単に言うと、洗浄機はガスだけではなく電気系統も複雑に関係した機器だということです。
基本的に、電気が絡む設備は新品のほうが安全ですので。
店の核となる機器は新品で揃える
実は以前、私の店舗では中古の洗浄機を使用していました。
しかし、使用から1年が経過したところで着火部分に不具合が生じ、小規模な爆発事故が起きたことがあります。
小規模な爆発事故と言っても大きな破裂音と1メートルほどの火柱が出たため、かなり恐ろしい経験でした。
この不具合は、機器の中で起きてしまっているためガス会社では修理できません。
また、たとえメーカーであっても「この部分が壊れてしまったらもう直せない」という事態が起こり、結果的に買いかえなければならないこともあります。
事実、この時の洗浄機がそうでした。
つまり、もし壊れてしまったら営業に大きな悪影響を与えかねない重要機器は、あらかじめ新品を用意し、保証をきちんとした上で設備に加えた方が安全だということです。
他にも、同様に電磁調理器などがあげられます。
電磁調理器は、非常に高額なため多くの人が中古で購入しようとします。
しかし、電磁調理器はあらゆる業態で、厨房にとってメインの機器の1つになります。
そのため、もし営業中に不具合が起きてしまうとお店はかなり大変な思いをします。
それだけでなく、提供時間の遅れなどからお客様にも迷惑をかけてしまうことにもなり得ます。
電磁調理器も新品で設備に加えることをおすすめします。
厨房設備を中古にするなら【早めに動く】
厨房設備全般を中古で揃える場合は、早めの行動がキモです。
突然、業者に「これがほしい」と言っても在庫があるかどうかわからないからですね。
場合によっては、中古品が出てくるまでに結構な時間がかかったりもしますので。
中古設備業者には【早めに声をかけておく】
繰り返しになってしまいますが、中古設備品は新品と違い、欲しいものがすぐに見つかるとは限りません。
そのため、中古業者には目的のものが入荷したら連絡してもらうよう「早めに」頼んでおく必要があります。
そして、かなりの時間がかかることを予め覚悟しておいてください。
私の場合、目的の機器をすべて揃えるまでに5ヵ月以上もかかりました。
ちなみに、中古設備品の価格については新品に近いものを除けば、新品の3分の1から4分の1が相場になります。
ただ、これも程度によって千差万別であり一概には言えません。
そのため、必ず現品を確認した上で使用するかどうかを判断する必要があります。
このように、厨房の設備を揃える際は新品のほうが良いものと、中古でも問題ないものがあります。
前述したように、店の核となるような重要機器に関しては新品で揃え、そうでないものはできる限り中古で揃えた方が安全です。
開業時は、初期投資をできる限り押さえたいと思うのが普通です。
しかし、費用はかけるべきところにはかけなければなりません。
新品と中古を適切に使い分けることで、初期投資を押さえながらきちんとした厨房設備を作ることが可能になります。
たったの【220万円】で厨房設備を揃えた話し
私の事例ですが、ある中古専門業者に依頼したところ、通常では600万円以上かかる設備を220万円で揃えることができました。
当時は、4社ほどで相見積りをとったのですが、確か下記のような感じです。
- ホシザキ 620万円
- マルゼン 600万円
- タニコー 570万円
- 中古設備業者 220万円
当然ですが、220万円は中古と新品を使い分けた上での金額です。
ホシザキに比べたら400万円も抑えることができました。
というわけで、中古設備業者をメインに利用して新品と使い分けることが一番いいと断言します。
もし、私お抱えの中古設備業者が気になるようでしたらメッセージをください。
全国どこへでも飛び回る業者なので、相当辺鄙な所でなければ対応してくれるはずです。
ここだけの話しですが、馴染みの業者さんなので私なら金額を大分叩けると思います。
あくまでも、ここだけのお話に留めておいてくださいね。
まとめ:厨房設備は中古と新品を使い分ける
記事のポイントをまとめます。
厨房設備はほぼ中古品でOK
電気が絡む製品は新品がおすすめ
中古品は早めに探し始めること
優良な中古設備販売施工業者をご紹介
それでは、今回は以上です。