まごころ弁当フランチャイズの評判:失敗しないための必要知識

まごころ弁当フランチャイズは、高齢者向けの宅配弁当サービスとして評判が良く、多くの関心を集めています。

現代の高齢化社会において、ますます需要が高まることが予想される市場で、このフランチャイズは適応力を発揮しています。

そのため、多くのフランチャイズオーナーが積極的にこのビジネスに参加を検討しています。

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ただし、まごころ弁当フランチャイズに参加する前に、その評判や特徴、そしてFCモデルの強みについて詳しく知ることが重要です。

そこで、まごころ弁当フランチャイズの魅力を探り、成功するためのポイントを徹底的に解説していきます。

記事の内容

  • まごころ弁当フランチャイズの評判や基本情報
  • まごころ弁当フランチャイズとは
  • FCモデルの特徴や強み
  • 会社概要
  • 株式会社シルバーライフ
  • ビジネスモデルの仕組み
  • キャッチコピー
  • 開業資金
  • イニシャルコスト(初期投資額)
  • まごころ弁当フランチャイズの評判が良い理由は収益モデル?
    収益モデル分析
    利益率を計算する
  • 1人で事業を行うケース
    【出店条件】パターン1:1人で事業を行うケース
    【自己資金・返済計画】※100万円を借入した場合
    運営条件 ※本部開示データ参照
  • プロフィット・損益計算
    減価償却値と元本返済額を相殺
  • まごころ弁当は儲からない、という人
    儲けるための規模感を把握
  • 配達1名:盛り付け1名を雇用したケース
    配達7名:盛り付け1名を雇用したケース
    配達4名:盛り付け1名を雇用したケース
  • 年間利回り・回収期間
    【パターン1】想定売上高:859,500円
    【パターン2】想定売上高:3,438,000円
    【パターン3】想定売上高:10,314,000円
    【パターン4】想定売上高:6,000,000円
  • 推定オーナー年収について
  • 向いている人、いない人
  • まごころ弁当フランチャイズの評判や特徴について総括

執筆:フランチャイズLABO
※この記事はフランチャイズLABO独自の分析であり、FC本部の広告内容とは異なります

まごころ弁当フランチャイズの評判や基本情報

まずは、まごころ弁当フランチャイズの特徴や基本情報、

まごころ弁当フランチャイズとは

まごころ弁当フランチャイズは、高齢者向けの宅配弁当サービス「まごころ弁当」を展開するフランチャイズ加盟店のことで、継続した営業により安定的に売上が積み上がるビジネスモデルです。

立ち上げ当初の売上は大きくありませんが、営業に費やした時間に比例して上昇することが特徴です。

また、本部からのサポートやフォロー体制が充実しており、加盟金や保証金、研修費、ロイヤリティなどがゼロ円である「ゼロプラン」が用意されています。

オープン前は資料作成や事前研修などの準備指導を2~3週間行い、経験不問で誰でも始められるビジネスと言えます。

高齢化社会において需要が増えると予想されており、既存店舗数も768店舗と多く展開されていることから、本部からのサポートも手厚くなっています。

FCモデルの特徴や強み

まず高齢者向けの宅配弁当サービスであることから、需要が高く安定した売上が期待できます。

加盟金や保証金などがゼロ円である「ゼロプラン」が用意されており、本部からのサポートやフォロー体制も充実しています。

また、600品目以上のメニューを取り揃えており、素材を活かしたクックチル方式を採用することで品質管理に力を入れています。

さらに、高齢者向けに普通食、カロリー調整食、たんぱく質調整食などを提供し、自社工場を保有して現場経験と製造物流への継続投資を行っており、野菜などの食感が良いことから高齢者から支持されています。

そして、「ゼロプラン」により加盟金・保証金・研修費・ロイヤリティ・システム料が全てゼロ円です。

本部はオープン前から2~3週間にわたって準備指導を行い、開業後もサポートやフォロー体制が充実しているため、初めての起業でも安心して始められます。

加えて、先輩オーナーの声によれば、「開業から5年で9割以上の方が継続して利用してくださる」という評価もあります。

これらの要素がまごころ弁当フランチャイズの強みとなっており、高齢化社会での需要拡大が期待される市場で確立された地位と充実したサポート体制が魅力となっています。

会社概要

まごころ弁当フランチャイズを展開する「株式会社シルバーライフ」について知ることも大切です。

少なくとも、「どんな会社が運営元なのか」を理解しておきましょう。

株式会社シルバーライフ

会社名 株式会社シルバーライフ
事業内容 ● 高齢者向け配食サービスFC本部の運営
(サービス名称「まごころ弁当」、「配食のふれ愛」)
● 高齢者施設等への食材販売
(サービス名称「まごころ食材サービス」)
● 相手先ブランドによる高齢者向け冷凍弁当のOEM販売
代表者 清水 貴久
本社 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-32-4ハイネスロフティ2階
関東工場 〒370-0603 群馬県邑楽郡邑楽町中野1678-1
物流センター 〒370-0503 群馬県邑楽郡千代田町大字赤岩字上宿北195-1
ホームページURL http://magokoro-bento.com/
設立 2007年10月
資本金 701百万円
上場市場 東証一部
従業員数 235人(パート・アルバイト含む)

資本金は7億円以上、東証一部上場の優良企業であることがわかりました。

そのため、かなり大きな会社であり、運営基盤は「盤石」であると言えます。

運営実績も12年以上あるため、非常に優秀な企業です。

ビジネスモデルの仕組み

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次は、まごころ弁当フランチャイズ本部のキャッチを確認し、FCモデルの詳細をより把握していきます。

キャッチコピー

業界内でFC店舗数No.1チェーン!

  • 安心・安全に配慮したお弁当を高齢者宅にお届けするビジネスです。
  • 契約ベースで621店舗、出店ベースで568店舗(2017年8月時点)
    ※768店舗以上(2023/3時点)
  • 自社工場から配送される、調理済みのおかずを容器に盛り付けるだけ。仕入れや調理不要です!
  • 受注生産で無駄なコストがなし。
  • 今後20年間の成長が見込めるビジネスで、今が参入のチャンス!
  • 加盟金、保障金、研修費などがすべてゼロ!オーナーへのサポートが充実。

商品力に自信あり!

◆調理経験不問
本部が供給するチルド食材を加熱処理し、盛り付けをして1軒1軒お届けします。そのため、包丁を使った仕込み等はありません!

◆業界1位(※)を誇る経営・営業ノウハウ
現場で店長経験のある社長が、自社独自の実践的な営業ノウハウをマニュアル化!さらに、店長経験のあるSVが営業や店舗経営をサポート!

◆他社チェーンを圧倒する商品力!
メニューは管理栄養士と共同開発の健康的なメニュー。冷凍ではなく「冷蔵」食材がメイン!美味しさには自信あり!お客様にも喜ばれるお弁当です。

◆自社工場生産で低コストを実現
製造直後の新鮮な食材を冷凍ではなく「チルド状態」で店舗にお届けしています。

本部から見る市場分析

高齢化社会加速でニーズ急増中

◆今後も拡大し続ける配食サービスのニーズ
増え続ける高齢者。1990年頃は10.3%だった高齢化率が、2016年には27.1%と急増中。数十年後には3分の1が高齢者と言われています。
このことから、現在、高齢者向け配食サービスはさらに拡大すると予想されています。

◆健康志向に
高齢化に加えて、糖尿病疾患者や腎臓病疾患者とその予備群が増加傾向にある ことから健康食の市場拡大が見込めます。このことからヘルシーでおいしい、配食サービス市場は今後拡大していくと考えられます。

開業前・開業後のサポート体制

店長経験者の社長・SVが立ち上げから安定食数に至るまで十分にサポート

◆SV自らの現場経験から経営支援
各店舗に担当のSVが付きます。SVは全員が店長経験者!現場経験豊富なSVがしっかりと店舗経営を自らの経験から支援します。

◆店舗準備時期からのサポート
物件探しのやり方から教える開業手続き、さらに営業先リスト作成や開業時の郵送DM作成など、営業面での準備作業サポート!

◆オープン前後、SVのサポートと共に作業が進められます。
オープン前後の5日間は担当SVが実際の店舗に朝から夕方まで入り、試食の 作成や店舗内業務、営業ロープレ研修、営業同行サポートを行います。開業したての不安もスッキリ解消できます!

◆継続的な指導
開業後も継続的に営業件数、営業内容、在庫管理方法、衛生チェック、スタッフの採用方法など具体的な店舗運営手法を指導します。

◆チェーン全体での最新ノウハウ共有
「他の500店舗以上の現場で、日々生み出されている最新ノウハウ・事例」がいつでも手に入ります。フランチャイズであることの最大の強みを生かせる環境が整っています!

店舗数業界第1位の実績あり!

高齢化社会を向かえ、消費者からのニーズも高まっているのが高齢者向け配食サービスです。株式会社シルバーライフで、高齢者向け配食サービスとして、まごころ弁当 配食のふれ愛としてサービスを提供しています。実際に提供しているメニューは5種類あり、美味しさはそのままで高齢者でも安心して召し上がれる「小町」は、リーズナブルなお値段もあり人気が高いです。

さらに配達する弁当は、おかずのみとおかずとご飯がセットになったものから選べます。年を重ねると、どうしても硬いものが食べ難くなります。自分の好物が食べられないのは、少し悲しくなりますね。

株式会社シルバーライフが提供している高齢者向け配食サービスは、メニューも高齢者が食べやすいようにアレンジされています。弁当を作り、お客様の下へ届け、そして何気ない日常の会話を楽しむという些細な出来事でも、単身で生活中の高齢者にとっては貴重な時間となるそうです。

単に食事を提供するだけでなく、高齢者のQOLを向上するサービスとして注目を浴びているビジネスです。

出典:フランチャイズの窓口

まごころ弁当フランチャイズ加盟店は、すでに768店舗を超えています。

少子高齢化の社会であるため、おそらくは1000店舗にも届くのではないでしょうか。

また、「加盟金」「保証金」「研修費」がゼロというキャッチにも惹かれます。

その上、調理済みの料理を「容器に盛るだけの作業」であり、参入ハードルは非常に低く、飲食店経験がなくても問題ありません。

ただ、そうは言っても収益モデルにパワーがなければ意味はないため、少しずつ明らかにしていきます。

応募から開業までの流れ

次に、応募から開業までの流れを確認します。

1.資料請求
事業モデルや当事業の将来性についてご紹介させていただきます。

>>まごころ弁当フランチャイズの資料請求はこちら

2.説明会
実店舗での視察やお弁当の試食、収益の仕組み等も解説させていただきます。

3.質疑応答
加盟検討の際には、ご納得いくまでご質問ください。

4.契約
ご契約時に開業エリア選定と今後のスケジュールをご相談させていただきます。

5.研修
オープン直前の5日間、スーパーバイザーが開業研修を担当いたします。
随時サポートをいたします。加盟プランによってはスーパーバイザーの定期臨店もございます。

上記のように、まずは資料請求からスタートします。念のため、フロー画像も貼っておきます。

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開業資金

ここで、本部が開示している開業資金の内訳を見てみます。

募集概要・開業に必要な資金
応募種別 個人・法人
応募エリア 全国
必要な開業資金 0円~
開業資金(内訳) 【加盟金】0円
【保証金】0円
【研修費】0円 ※2名まで無料
【必要運転資金】0円~
※厨房施設のない更地物件で開業の場合は別途費用が発生しますが、
本部からの融資制度利用で初期費用0円の開業も可能です!
また、新規出店のほか、ご自宅での開業、既存の店舗への併設も可能
対象年齢 年齢問わず

上記のように、「開業資金0円」と表記されており、研修費も2名まで無料なのは非常に有難いです。

ただ、実際には「物件所得費用」が必要になるため、0円での開業は難しいと言えます。

  • 加盟金:0円
  • 保証金:0円
  • 研修費:0円
  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円 ※本部想定家賃8万円のため
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月=80,000円

合計:672,000円/開業資金

このように、少なくとも70万円弱は開業資金として必要になります。

ただ、説明には下記のような記載もありました。

「厨房施設のない更地物件で開業の場合は別途費用が発生しますが、本部からの融資制度利用で初期費用0円の開業も可能です!また、新規出店のほか、ご自宅での開業、既存の店舗への併設も可能」

つまり、まごころ弁当フランチャイズは融資も行っているということです。

これを利用すれば0円で開業できる、と謳ってはいるものの「銀行から借りるか、FC本部から借りるかを選択できる」というだけの話しです。

返済義務のある借金と変わらないため、慎重に判断する必要があります。

もし、本部から融資を受ける場合は「利率」についてきちんと確認しておいてください。

場合によっては銀行から融資を受けたほうが安かった、というオチになりかねないからです。

また、自宅や既存店への併設も可能であり、こちらを選択すれば開業資金を極限まで抑えることができます。

一方で、テナントを借りたとしても、開業資金がたったの672,000円であることは魅力的です。

イニシャルコスト(初期投資額)

次に、まごころ弁当フランチャイズに加盟し、オープンするまでに必要な「総イニシャルコスト」をできる限り正確に算出してみます。

ただ、開業資金に少々の内装費と厨房設備費を加えるだけで良さそうです。

基本的には、「盛り付けるだけ」の作業なため、「冷蔵・冷凍庫」「エアコン」「作業台」「電子レンジ」などがあれば十分です。

そのため、50万円ほどの経費と運転資金30万円を計上しておきます。

  • 開業資金:672,000円
  • 設備費用:500,000円
  • 運転資金:300,000円

合計:1,472,000円/イニシャルコスト ※税抜

イニシャルコストは、1,472,000円という結果になりました。

なお、運転資金についてはイニシャルコストに入れるかどうか意見が分かれるところです。

ただ、運転資金は実際に消耗する経費であり、借入の段階でも融資額に関わるお金です。

そのため、イニシャルコストに含めておくことが適切だと考えます。

まごころ弁当フランチャイズの評判が良い理由は収益モデル?

ここまでの解説で、まごころ弁当フランチャイズの総イニシャルコストは1,472,000円だとわかりました。経営者であれば、この金額がどれだけ安いのか理解できるはずです。

ただ、実際のところ「収益モデルのポテンシャル」はどうなのでしょうか。初期投資額が小さくても儲からなければ意味はありません。

そこで、まごころ弁当フランチャイズが「本当に儲かるのかどうか」を収益モデルから分析していきます。独自プロフィットで利益率(期待値)を算出し、現実に近い数値を暴きます。

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収益モデル分析

まごころ弁当フランチャイズでは、3つの収益モデルを開示しています。

※クリックすると拡大されます

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かなり詳細な数値を公開してくれているため、非常に好印象です。

数字をボヤかしてとりあえず加盟させてしまおう、というようなイヤらしさは一切感じません。

こうした本部は、誠実な運営を心がける優良企業であることが多いです。

ただ、そうは言っても開示された数値をそのまま信じるわけにはいきません。

そこで、上記3パターンの収益モデルを私のプロフィットに落とし込み、さらに具体的な数値を明らかにしていきます。

なお、下記は収益モデルパターンです。

  1. 一人で事業を行う=859,500円/推定売上
  2. 配達2名・盛付1名雇用=3,438,000円/推定売上
  3. 配達7名・盛付1名雇用=10,314,000円/推定売上

利益率を計算する

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プロフィットに数値を落とし込む前に、「出店条件」「運営条件」「自己資金・返済計画」を明確にしておく必要があります。

そうしなければ現実に近い数字が出ないからです。

例えば、まごころ弁当フランチャイズ「パターン1」の場合は下記のようになります。

1人で事業を行うケース

【出店条件】パターン1:1人で事業を行うケース

  • 加盟金:0円
  • 保証金:0円
  • 研修費:0円 ※2名まで無料
  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円 ※本部想定家賃8万円のため
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月=80,000円
  • 設備費用:500,000円
  • 運転資金:300,000円
  • 合計:1,472,000円/イニシャルコスト ※税抜

【自己資金・返済計画】※100万円を借入した場合

  • 自己資金:500,000円
  • 借入金:1,000,000円/金利2%/元金均等/3年返済
    ※自己資金が乏しい人を念頭に、あえて100万円の借入
  • 初月返済額:29,443円
  • 総返済額:1,030,816円
  • 利息合計:30,816円
  • 利息割合:2.99%
  • 支払金利(変動):856円

運営条件 ※本部開示データ参照

  • 郊外テナント:10坪
  • 想定売上高/単月:859,500円
  • 原価:353,225円
  • 人件費:オーナーのみ
  • 地代家賃:80,000円
  • 水道光熱費:20,000円
  • 月額会費:30,000円
  • 燃料費:12,000円
  • 雑費:50,000円
  • 減価償却費は3年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える
  • このケースでは、オーナー自らが現場に立ちます

上記の通り、すべての条件が整いました。

ここから、より具体的な損益を算出してみます。

プロフィット・損益計算

まごころ弁当フランチャイズ:パターン1:P/L
売上高 859,500(100%)
原価 353,225(41.1%)
粗利益 506,275(58.9%)
 
給与手当 0 ※オーナーのみ
福利厚生 0
採用広告費 0
通信費 10,000
販売促進費 5000
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 20,000
新聞図書費 0
支払手数料 2,000
地代家賃 80,000
賃借料 0
産廃処理費 5,000
保険料(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 13,889 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 50,000
施設管理費 5,000
ロイヤリティ 0
本部会費(月々定額) 30,000
燃料費 12,000
販売管理費 242,889(28.3%)
 
営業利益 263,386(28.2%)
支払利息 856
 
経常利益 262,530(30.5%)
オーナー所得 ???

上記の通り、30.5%という素晴らしい利益率ではあるものの、売上分母が小さいため利益があまり残りません。

さらに言えば、この数字には「借入元本の返済金」が入っていないため、減価償却値と元本返済額を相殺し具体的な数値を弾きます。

減価償却値と元本返済額を相殺

  • 13,889円/減価償却値-29,443円/借入元本=-15,554円
  • 262,530円/経常利益-15,554円=246,976円

上記の通り、246,976円の中からオーナーは報酬を得ることになります。

正直なところ、少し残念な結果となってしまいました。

ただ、サイドビジネスとして飲食店経営者などが行う場合はテナントが必要ないため、約30万円ほどの利益は出せそうです。

また、「販売促進費」「産廃処理費」が雑費に含まれている場合は、10,000円ほど浮くことになります。

いずれにしても、パターン1の「1人で事業を行うケース」では大きな収入を得ることはできません。

追記:まごころ弁当は儲からない、という人

「まごころ弁当は儲からない」という人がいますが、おそらく上記パターンから抜け出せなかったケースです。

しかし、それは本質ではありません。

例えばFCビジネスをはじめるとき、「どれくらい稼ぎたいか」というゴール設定から始めるのが鉄則です。

そうすることで、「どんな準備が必要か」が明確に見えてくるからです。

これを怠ると、目標を達成するための「ビジネスの規模感」が掴めず、結果儲からない事態に陥りかねません。

そして、こうした人が「まごころ弁当は儲からない」とぼやくことになります。

儲けるための規模感を把握

例えば、まごころ弁当フランチャイズで60万円の給料を得たいとしましょう。

この設定が下記必要条件を見い出します。

  • 自信を含め、従業員はもう一人必要だ
  • 固定費含め、販売管理費は110万円程度だから340万円の月商が必要だ
  • etc...

上記のような試算をし、目標を実現するためのビジネスサイズを理解することが重要です。

もし、既にまごころ弁当FCに加盟し儲からない、と悩んでいるようであれば体制を整え、自ら儲かるフェーズに進んでいけば良いわけです。

ここで、パターン2「配達2名・盛付1名を雇用したケース」を分析してみます。

※「出店条件」「自己資金」「返済計画」は変わらないため省略

配達1名:盛り付け1名を雇用したケース

▼【運営条件】パターン2:配達2名・盛付1名を雇用したケース

  • 郊外テナント:10坪
  • 想定売上高/単月:3,438,000円
  • 原価:1,413,018円
  • 人件費:600,000円 ※正社員1名・アルバイト2名で構成
  • 地代家賃:80,000円
  • 水道光熱費:60,000円
  • 月額会費:30,000円
  • 燃料費:36,000円
  • 雑費:150,000円
  • 減価償却費は3年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える
  • このケースでも、オーナーは現場に立ちます
まごころ弁当フランチャイズ:パターン2:P/L
売上高 3,438,000(100%)
原価 1,413,018(41.1%)
粗利益 2,024,982(58.9%)
 
給与手当 600,000 ※正社員給与は30万円想定
福利厚生 48,000
採用広告費 30,000
通信費 10,000
販売促進費 5000 ※雑費に含まれている可能性あり
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 60,000
新聞図書費 0
支払手数料 3,000
地代家賃 80,000
賃借料 0
産廃処理費 10,000 ※雑費に含まれている可能性あり
保険料(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 13,889 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 150,000
施設管理費 5,000
ロイヤリティ 0
本部会費(月々定額) 30,000
燃料費 36,000
販売管理費 1,090,889(31.7%)
 
営業利益 888,391(25.8%)
支払利息 856
 
経常利益 887,535(25.8%)
オーナー所得 ???

パターン2では、経常利益887,535円、利益率25.8%とかなり良い数値が算出されました。

ここで、減価償却値と借入元本返済額を相殺します。

  • 13,889円/減価償却値-29,443円/借入元本=-15,554円
  • 887,535円/経常利益-15,554円=871,981円

かなり良い数字です。

オーナーも現場に出る前提ですが、これなら700万円強の年収が見込めるため、FCの中では儲かる部類に入るはずです。

つまり、まごころ弁当フランチャイズそのもののポテンシャルは、十分に「儲かる」と言えるのです。

最後に、売上が少し飛躍した感はありますが、パターン3「配達7名・盛付1名を雇用したケース」です。

配達7名:盛り付け1名を雇用したケース

▼【運営条件】パターン3:配達7名・盛付1名を雇用したケース

  • 郊外テナント:10坪
  • 想定売上高/単月:10,314,000円
  • 原価:4,239,054円
  • 人件費:1,800,000円 ※正社員3名・アルバイト5名で構成
  • 地代家賃:80,000円
  • 水道光熱費:200,000円
  • 月額会費:30,000円
  • 燃料費:96,000円
  • 雑費:300,000円
  • 減価償却費は3年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える
  • 分かり易くするため、このケースでもオーナーは現場に立ちます
まごころ弁当フランチャイズ:パターン3:P/L
売上高 10,314,000(100%)
原価 4,239,054(41.1%)
粗利益 6,074,946(58.9%)
 
給与手当 1,800,000 ※正社員給与は30万円想定
福利厚生 144,000
採用広告費 100,000
通信費 12,000
販売促進費 10,000 ※雑費に含まれている可能性あり
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 10,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 200,000
新聞図書費 0
支払手数料 5,000
地代家賃 80,000
賃借料 0
産廃処理費 10,000 ※雑費に含まれている可能性あり
保険料(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 13,889 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 300,000
施設管理費 5,000
ロイヤリティ 0
本部会費(月々定額) 30,000
燃料費 96,000
販売管理費 2,885,889(28%)
 
営業利益 3,189,057(30.9%)
支払利息 856
 
経常利益 3,188,201(30.9%)
オーナー所得 ???

凄まじい数値が出てしまいました。

経常利益3,188,201円、利益率30.9%です。

これなら、オーナーは全く現場に出る必要はなく、容易に事業化できます。

ただ、客単価573円で日に600食も販売するケースであるため、相当な忙しさです。

おそらく10坪テナントの限界値を算出しているのではないでしょうか。

つまり、この数字を実現することは不可能ではないが、かなり難しい可能性があります。

そこで、簡単とまでは言えないものの、頑張れば達成できるパターン4「配達4名・盛付1名を雇用したケース」を独自に分析します。

想定売上高は、600万円とします。

配達4名:盛り付け1名を雇用したケース

▼【運営条件】パターン4:配達4名・盛付1名を雇用したケース

  • 郊外テナント:10坪
  • 想定売上高/単月:6,000,000円
  • 原価:2,466,000円
  • 人件費:1,100,000円 ※正社員2名・アルバイト3名で構成
  • 地代家賃:80,000円
  • 水道光熱費:130,000円
  • 月額会費:30,000円
  • 燃料費:72,000円
  • 雑費:220,000円
  • 減価償却費は3年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える
  • 分かり易くするため、このケースでもオーナーは現場に立ちます
まごころ弁当フランチャイズ:パターン4:P/L
売上高 6,000,000(100%)
原価 2,466,000(41.1%)
粗利益 3,534,000(58.9%)
 
給与手当 1,100,000 ※正社員給与は30万円想定
福利厚生 96,000
採用広告費 70,000
通信費 12,000
販売促進費 10,000 ※雑費に含まれている可能性あり
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 8,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 130,000
新聞図書費 0
支払手数料 5,000
地代家賃 80,000
賃借料 0
産廃処理費 8,000 ※雑費に含まれている可能性あり
保険料(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 13,889 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 200,000
施設管理費 5,000
ロイヤリティ 0
本部会費(月々定額) 30,000
燃料費 72,000
販売管理費 1,844,889(30.7%)
 
営業利益 1,689,111(28.2%)
支払利息 856
 
経常利益 1,688,255(28.1%)
オーナー所得 ???

独自に作成したパターン4では、経常利益1,688,255円、利益率28.1%という結果になりました。

売上高600万円でも十分過ぎるほどの利益を得ることが可能であり、それなりに頑張れば実現できるプランだと言えるでしょう。

念のため、ここでも償却値と元本返済額を相殺しておきます。

  • 13,889円/減価償却値-29,443円/借入元本=-15,554円
  • 1,688,255円/経常利益-15,554円=1,672,701円

なお、これまで説明した各パターンには正社員を数人起用していますが、必要ないかもしれません。

そもそも、配達と盛付がメイン作業となるため、アルバイトだけで回せる可能性は高いからです。

そうなると、利益率はさらに向上します。

年間利回り・回収期間

次は、年間利回りと回収期間について、それぞれのパターンごとに言及します。

【パターン1】想定売上高:859,500円

  • 246,976円×12ヶ月=2,963,712円
    2,963,712円÷1,472,000円/総イニシャルコスト=201%/年間利回り
  • 1,472,000円/総イニシャルコスト÷246,976円=6ヶ月/回収期間

【パターン2】想定売上高:3,438,000円

  • 871,981円×12ヶ月=10,463,772円
    10,463,772円÷1,472,000円/総イニシャルコスト=710%/年間利回り
  • 1,472,000円/総イニシャルコスト÷871,981円=1.7ヶ月/回収期間

【パターン3】想定売上高:10,314,000円

  • 3,172,647円×12ヶ月=38,071,764円
    38,071,764円÷1,472,000円/総イニシャルコスト=2,586%/年間利回り
  • 1,472,000円/総イニシャルコスト÷3,172,647円=0.5ヶ月/回収期間

【パターン4】想定売上高:6,000,000円

  • 1,672,701円×12ヶ月=20,072,412円
    20,072,412円÷1,472,000円/総イニシャルコスト=1,364%/年間利回り
  • 1,472,000円/総イニシャルコスト÷1,672,701円=0.9ヶ月/回収期間

 推定オーナー年収

では、結局のところオーナー年収はどれほどになるのでしょうか。

パターン別に算出してみます。

パターン1:2,963,712円/年間利益

2,963,712円×70%=2,074,598円/推定オーナー年収

パターン2:10,463,772円/年間利益

10,463,772円×70%=7,324,640円/推定オーナー年収

パターン3:38,071,764円/年間利益

38,071,764円×70%=26,650,234円/推定オーナー年収

パターン4:20,072,412円/年間利益

20,072,412円×70%=14,050,688円/推定オーナー年収

それぞれの推定オーナー年収が算出されました。

年間利益の70%に設定している理由は、「税金」「内部留保」を見込んでいるためであり、30%は残しておいたほうが無難だからです。

もし、不安なら60%まで落としても構いません。

それでもパターン3は2200万円以上の年収となり、パターン4でも1200万円を超えます。

向いている人、いない人

以上のように、まごころ弁当フランチャイズには計り知れないポテンシャルが秘められていることがわかりました。

事業化も容易に可能なビジネスモデルだと言えます。

ただ、業務内容は調理済みの食材を「盛り付け」「配達」がメインとなるため、「調理」といった仕事はありません。

味を変えたり研究したりといった料理人的作業は行えないということです。

そのため、「食の世界に興味がある」「料理が好きだから」という気持ちだけで、まごころ弁当フランチャイズに加盟することはお勧めできません。

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そうではなく、「ビジネスとして割り切って取り組める人」に向いています。

「多くの人に自社の商品が届いている」「その結果、多くの人たちのニーズを満たしている」「利益こそ感謝の証だ」というように、過程ではなく結果にコミットできる人がやるべきビジネスです。

こうしたことを踏まえ、まごころ弁当フランチャイズに挑戦してみてください。

まごころ弁当フランチャイズの評判や特徴について総括

記事のポイントをまとめます。

まごころ弁当フランチャイズの評判や特徴について

高齢化社会に伴い、高齢者向け配食サービスの需要が増加

健康志向が高まる中で、栄養バランスの良いメニューが評価される

普通食、カロリー調整食、たんぱく質調整食など多様なニーズに対応

独自のクックチル方式で食材の鮮度と品質を維持

自社工場を保有し、一貫した品質管理が実施されている

本部のサポート体制で加盟店立ち上げを支援

  • 開業後も継続的なサポートでオーナーの成長をサポート
  • 経験豊富なスタッフによる研修・サポート

全国展開によりブランド力が高く、顧客からの信頼が厚い

安定的な売上が期待できる高齢者向け配食サービス

リスク軽減の「ゼロプラン」で加盟金・保証金が0円

豊富な600品目以上のメニュー

収益向上に役立つ0円のロイヤリティ

集中的な営業活動が可能な限定配達エリア

運営会社は株式会社シルバーライフで東証一部上場企業

  • 資本金:701,000,000万円
  • 上場:東京証券取引所マザーズ市場
  • 運営実績:12年

イニシャルコスト(初期投資額)

  • 加盟金:0円
  • 保証金:0円
  • 研修費:0円
  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円 ※本部想定家賃8万円のため
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月=80,000円
  • 設備費用:500,000円
  • 運転資金:300,000円
  • 合計:1,472,000円/イニシャルコスト ※税抜

収益モデルパターンは3つ ※「4」は独自パターン

  1. 一人で事業を行う=859,500円/推定売上
  2. 配達2名・盛付1名雇用=3,438,000円/推定売上
  3. 配達7名・盛付1名雇用=10,314,000円/推定売上
  4. 配達4名・盛付1名雇用=6,000,000円/推定売上 ※独自に算出

収益モデル分析・推定オーナー年収
※年収は年間利益×70%で算出(60%にしても良い)

【パターン1】一人で事業を行う:859,500円/推定売上

  • 利益率:30.5%
  • 原価率:41.1%
  • 年間利回り:201%
  • 回収期間:6ヶ月
  • 推定オーナー年収:2,074,598円

【パターン2】配達2名・盛付1名雇用:3,438,000円/推定売上

  • 利益率:25.8%
  • 原価率:41.1%
  • 年間利回り:710%
  • 回収期間:1.7ヶ月
  • 推定オーナー年収:7,324,640円

【パターン3】配達7名・盛付1名雇用:10,314,000円/推定売上

  • 利益率:30.9%
  • 原価率:41.1%
  • 年間利回り:2586%
  • 回収期間:0.5ヶ月
  • 推定オーナー年収:26,650,234円

【パターン4】配達4名・盛付1名雇用:6,000,000円/推定売上

  • 利益率:28.1%
  • 原価率:41.1%
  • 年間利回り:1364%
  • 回収期間:0.9ヶ月
  • 推定オーナー年収:14,050,688円

パターン3・4は確実に事業化できる
※パターン2は微妙なところ

向き・不向き
※作業は「盛付」「配達」がメイン

  • 不向きな人⇒「食の世界に興味がある」「料理が好きだから」という思考人
  • 向いている人⇒「多くの人に自社の商品が届いている」「その結果、多くの人たちのニーズを満たしている」「利益こそ感謝の証だ」というビジネス思考人

まごころ弁当フランチャイズは素晴らしいビジネスモデル

なお、まごころ弁当フランチャイズ資料は下記から無料請求できます。

すぐに折り返し連絡させていただきますので、ご安心ください。

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フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

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