フランチャイズが儲かる理由【勝の目しか出ない起業術】

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「フランチャイズは儲かるのか?」と聞かれたとき、私なら「儲かるモデルもあるし、儲からないものもある」と答えます。これが現実だからです。もし、儲からないモデルを選定してしまえば悲惨な未来が待っています。フランチャイジーになったものの、当初の期待とは裏腹に「地獄の日々」を送ることになり兼ねません。

一方で、儲かるモデル選定が上手くいけばスタート時点で勝ったようなものです。つまり、フランチャイズが儲かるかどうかについては、「どんなFCモデルを選ぶか」でほぼ決まるため、これができればフランチャイズは儲かります。

この記事で理解できること

  • フランチャイズが儲かる理由
  • 儲からないケース
  • FCモデル選定が勝敗を決める
  • 儲かるモデルの探し方
  • FCのメリット・デメリット
  • 避けるべきフランチャイズについて

執筆:フランチャイズLABO
執筆者経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円以上・従業員数120人以上

フランチャイズが儲かる理由

フランチャイズは儲かる

本来、フランチャイズは儲かるビジネスモデルが確立されています。そうでなければ、自然淘汰のほうが早くなり、店舗数が増えることはありません。店舗数が増えないということは、莫大な広告費を投下しつつ加盟店を集っている本部も成り立ちません。そうなれば、FC事業そのものが消え失せることになるはずです。つまり、店舗数が増え続けているFCはすべて儲かります。

上記を読んで「なるほど」と納得してしまう人は危険です。一理あるものの、店舗数が増加していること=加盟者が儲かっていることにはならないためです。もしかしたら、多くのフィーを吸い上げられギリギリの運営を強いられているかもしれません。雀の涙のような利益でその日暮らしをしていることもあります。

店舗の数ではなく、モデル自体の「利益率」に注目する必要があるということです。ひとつひとつのFCを分析し、儲かるフランチャイズかどうかを見極めることが重要です。

「儲かる」の定義

まず、あなたの言う「儲かる」とはどれほどの金額でしょうか。以下に例を挙げてみるので考えてみてください。

オーナ所得/単月:例

  • 500,000円/給与/単月
  • 600,000円/給与/単月
  • 700,000円/給与/単月
  • 800,000円/給与/単月
  • 900,000円/給与/単月
  • 1,000,000円/給与/単月
  • 1,500,000円/給与/単月
  • 2,000,000円/給与/単月
  • etc...

ここで選んだ数字が「儲かる=目標」となり、【ゴール】です。ゴールを決めてから逆算して走り出すのがビジネスの基本です。これを肝に命じておいてください。

実現可能なFCモデルを探す

次は、目標(ゴール)にたどり着けるポテンシャルを秘めたモデルを探します。ここが最も重要です。それにも関わらず、多くの人は自身の情熱や願望が勝ってしまい、この作業を怠ります。結果、儲からないFCモデルを自ら選択し、その通り「儲からない」と嘆くことになります。

そうではなく、本来の目的が叶うルートを探すことが大切であり、その道はFCモデルが作ります。道は整備されていて、ゴールまで一直線のルートが望ましいです。

FCモデル選定時の注意点

例えば、600,000円の単月オーナー所得を目指したとします。このとき、実際にFC本部が開示している収益モデルをプロフィットに落とし込むことで、達成できるかどうかがわかります。リアリティーのある数字を落とし込み、オーナー所得可能額まで算出しておくことが重要です。そうすることで、取り組むべきフランチャイズモデルが自然と見えてくるわけです。

このときの注意点として、「売上高を意識しないこと」があげられます。どれだけ売上分母が大きくても、肝心の利益が残らない薄利ビジネスでは無意味だからです。単月売上が1000万円であろうが2000万円だろうが関係ありません。むしろ、売上高は小さいが利益は多く残せる、といったFCモデルが望ましいです。最小限の労力で効率的にリターンを望めるためです。

では、どのようにプロフィットを作れば良いのでしょうか。

儲かるフランチャイズの探し方

ここで、下記プロフィットを見てください。収益モデルを参考に、私がより詳細な数値を打ち込んだ【IBJ日本結婚相談所連盟FCのPL】です。

IBJ結婚相談所FCモデル:1150000円/売上高
科目 数値 % 備考
売上高 1,150,000 100.0  
原価 115,000 10.0  
粗利益 1,035,000 90.0  
 
給与手当 0 0.0  
福利厚生 0 0.0  
採用広告費 0 0.0  
通信費 5,000 0.4  
販売促進費 30,000 2.6  
消耗品費 0 0.0  
修繕費(積立) 0 0.0 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 0 0.0  
新聞図書費 0 0.0  
支払手数料 0 0.00  
地代家賃 0 0.0  
賃借料 0 0.0  
産廃処理費 0 0.0  
保険料(積立) 0 0.0 ※実際には計上されない経費
租税公課 0 0.0  
減価償却費 0 0.0 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 10,000 0.9  
施設管理費 0 0.0  
ドメイン代 84 0.0  
サーバー代 1,000 0.1  
ロイヤリティ(定額) 17,000 1.5  
販売管理費 63,084 5.5  
 
営業利益 971,916 84.5  
支払利息 28,350 2.5  
経常利益 943,566 82.0  
 
借入元本返済額/月 29,700    
減価償却値・借入元本相殺 0    
預金可能額 943,566    
オーナー所得可能額 660,496   ※預金可能額×70%(60%でもOK)

売上高は1,150,000円しかないものの、経常利益943,566円(82%)を実現し、結果的に660,496円のオーナー所得を可能にしています。このモデルは人ではなくホームページが働くため、人件費がかかりません。また、店舗も必要ないため固定費は皆無に等しく、販売管理費5.5%を実現しています。

こうしたFCモデルを見つけられるかどうか、が目的達成への鍵となります。

数字を見ればすべてが明らかになる

このように、プロフィットに詳細な数字を打ち込むことで「儲かるモデルかどうか」「目的達成のポテンシャルを秘めているか」がわかります。大切なことは、「自身で数値分析すること」です。本部や私のデータを鵜呑みにするのではなく、自分の目で確かめる訓練が必要不可欠です。これを繰り返せば、必然的に儲かる道一択となるでしょう。

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儲かるフランチャイズ一覧

このサイトでは、【儲かる可能性の高いフランチャイズ一覧】を掲載しています。すべてではありませんが、幾つかのFCを私が分析し、紹介しています。参考にしていただくのはOKですが、「自身で調査することが最も重要だ」と理解しておいてください。

事業化すれば夢は広がる

あくまでも将来を見据えた話ですが、フランチャイズビジネスは事業化可能です。FCはすべてがパッケージ化されているため、一度当たれば勝ちパターンを繰り返し、多店舗展開することもできます。もちろんリスクは上がるものの、上手くハマれば雪だるま式に収益は増えていきます。

まずは「1店舗」が重要ですが、生業ではなく事業化を視野に入れた挑戦も夢があります。

フランチャイズは儲かるが【メリット・デメリット】もある

フランチャイズは儲かる

適切なFCモデル選定さえできれば、フランチャイズは儲かるとわかりました。ただし、FC加盟による「メリット・デメリット」もあるため、予め理解しておくことは大切です。

デメリット【縛り・ロイヤリティ】

まずは、「縛り」「ロイヤリティ」という2点がデメリットになります。

当たり前ですが、FC加盟すれば100%本部の意向を汲む義務が発生します。このことから、一切の自由が奪われると認識した上で加盟したほうが良いです。

たとえオーナーの中で「こんなお店にしたい」「このような販促方法が効果的ではないか」と考えたところで無意味に終わります。本部の縛り(規約)が厳しいので、言われるがままビジネスを行うしかないためです。店舗作り(ハード)に並々ならぬ思いがあったり、自我が強かったりする人はFCビジネスに向かないでしょう。

もう一つのデメリットは、「ロイヤリティの支払い義務」です。

本部は、すでにブランディングされた知名度の高い看板をレンタルしつつ、儲かる仕組みを譲渡します。だから、毎月ロイヤリティ(看板料)をいただきます、という仕組みがフランチャイズです。これは、閑散期でも繁忙期でも関係なく契約期間終了まで続きます。

ロイヤリティを重く感じる瞬間が多々あると思いますが逃げ場はありません。ロイヤリティの支払い義務は、フランチャイジーに課せられた終わりのない宿命です。

なお、ロイヤリティの率は業種によって異なります。単月売上の4~5%ほどを収めるのが一般的ですが、他にも営業利益の数%、定額100,000円などモデルによってさまざまです。

例えば、私の知人経営者はある居酒屋チェーンに加盟しており、平均月商7,500,000円ほどです。この売上から「5%」のロイヤリティを毎月本部に収めています。

  • 7,500,000円×5%=375,000円/月

単月で375,000円、年間で見れば4,500,000円のロイヤリティです。FCモデル自体が、それなりに大きな規模感であるため仕方がないものの、やはり経費としては大きいです。ロイヤリティはほぼ固定費になってしまうため、可能な限り率の低いFCを探したほうが良いということです。

メリット【ブランディング・集客・売上】

それなりに知名度の高いFC加盟店になることができれば、ブランディングはできています。それは、オープン時から店舗にお客様がついているということです。これは非常にメリットが大きく、一番の強みだと言えます。

例えば、何の後ろ盾もなく個人起業すればお客様は一人も付いていません。コツコツ営業して少しずつリピーターを獲得し、一期ごとに売上を5~10%ほど上げていくのが一般的です。

事実、私の場合は個人開業だったため、1期目は平均月商3,000,000円ほどにしかなりませんでした。苦しい日々を乗り越えつつ努力を続け、3期内でようやく月商6,000,000円を達成することができました。

一方、FC起業であればスタートダッシュが決まるため、開店初月が最も売上が良いとされています。もっと言うと、初月の売上が最高値とも言われています。

このように、FCは本来自分で一から行うべき集客やブランディングをする必要がありません。最も難しく時間のかかる集客をブランドが勝手に行ってくれるわけです。このメリットの大きさは計り知れません。

フランチャイズで儲かる確率

先日、「実際のところフランチャイズで儲かる確率はどれくらいあるのでしょうか」という質問を受けました。確かに、具体的なパーセンテージがわかれば背中を後押ししてくれるファクターになるかもしれません。しかし、残念ながらこの問いに確率で答えることは不可能です。成功率を感覚値で数値化できないためです。

例えば、モデルごとに分けて「廃業率」を確認することで率が明らかになることはあります。廃業率が5%なら、継続率は95%です。ただ、95%の加盟者が儲かっているとイコールにはなりません。

もっと言えば、仮に成功率98%のビジネスモデルがあったとしても、2%の敗者にならない保証はありません。つまり、手前味噌な言い方をすれば、やってみなければわかりません。その上で私たちにできることは、数字では表現できない成功率を上げるため、徹底した分析を行うしかないということです。

追記:100人アンケート調査を実施

「フランチャイズの儲かる確率」について調査してみました。その結果、あくまで予想の域は超えないものの、儲かる確率は【23%ほどである】とわかりました。

フランチャイズオーナー100人アンケート実施

  • 対象:5年以上経営しているFCオーナー
  • 人数:100人
  • 質問:儲かっていると感じるかどうか

上記を対象にクラウドソーシング上で調査した結果、次のようになりました。

フランチャイズ:儲かる確率は23%

例えば100人がフランチャイズ起業したとき、23人が儲かると感じていることがわかりました。なお、条件に「5年以上経営しているオーナー」を加えた理由は、フランチャイズの5年生存率が65~70%のためです。

いずれにしても確実性の高いデータではないため、参考までに留めておいてください。

追記:飲食店フランチャイズは儲かるのか

「飲食店フランチャイズは儲かるか」を知りたい人も多いようです。結論から言うと、「儲かるがリスクは大きい」です。飲食店に関しては、FCであっても個人開業であっても同様であり、イニシャルコストや固定費、人件費の高さが理由です。

詳細については、飲食店は儲からないは嘘【儲かるけどリスクは無限大】で解説しています。

補足:フランチャイズでコンビニは悲惨

飲食店FCよりさらにリスクが大きいのは「コンビニ」です。もし、フランチャイズを検討しているならコンビニだけは避けたほうが良いでしょう。「粗利益」が少な過ぎるためです。たったの30%ほどしかありません。

例えば、10,000,000円の売上があったとしても、7,000,000円は原価で3,000,000円しか残りません。ここからロイヤリティを含む販売管理費が引かれるわけです。これでは、非常に効率が悪いです。

確かに、コンビニのブランド力や集客力は業界一です。立地によっては20,000,000円以上の売上高を見込むことも可能です。事実、近所でセブンイレブンを営む私の知り合いは、単月15,000,000円以上をコンスタントに売っています。はたから見ても、非常に忙しそうな印象を受けるのですが、オーナー所得はたったの500,000円程度です。。

そうなると明らかに利益効率は悪く、「忙しいのに利益が残らない」という悲惨さが見えてきます。繁盛している店舗でさえこうした現実であるため、コンビニフランチャイズは敬遠したほうが良いでしょう。

結論、フランチャイズは儲かる

フランチャイズは儲かる

以上のことから、フランチャイズは儲かるものの、FCモデル選定が最も重要だとわかりました。ここで、意識の再確認をします。

ビジネス思考が必要

フランチャイズオーナーになるということは、少なくとも個人事業主になるわけです。規模は小さいかもしれませんが、あなたは経営者になります。「この業種をやりたい」というような情熱だけでは足りません。ビジネスとして捉え、成功への一途を辿る綿密な分析が必要になります。

  • FCモデルの利益率は適切か
  • 目標を達成するための規模感か
  • 本部の数字に騙されていないか
  • 加盟金や保証金は適切か
  • 流行り廃りのあるモデルではないか
  • ハイリスク・ハイリターンモデルではないか
  • イニシャルコストは大きくないか
  • 初期投資額の回収期間はどれくらいか
  • 借入返済計画に無理はないか
  • リスクを負ってやる価値は本当にあるか

こうしたことを、FC加盟前に「自身」で分析すべきです。

残念ながら、失敗するフランチャイズオーナーの多くは、スタート時点で努力を怠っています。「本部の言うとおりにやればいい」「お金を払うのだから成功できる」というような丸投げ思考では失敗します。そうではなく、「これだけ準備したのだから成功できるはずだ」と自信をもってビジネスを始めてください。

総括

記事のポイントをまとめます。

フランチャイズは儲かる

FCモデル選定が勝敗を分ける
※利益効率は適切か
※目的を叶えるポテンシャルがあるか
※ローリスク・ハイリターンが望めるか

売上高の多さは関係ない
※小さく売って大きく稼ぐことが重要

儲かるかどうかはプロフィットでわかる
※実際に数字を打ち込んで確かめる

FCのデメリット

  • 規約による「縛り」
    ※自由が利かない
  • ロイヤリティ
    ※継続課金経費(契約終了まで)

FCのメリット

  • ブランディング
    ※すでにお客様が付いている
  • 集客
    ※集客営業しなくてもお客様は集まってくる
  • 売上高
    ※オープン月から大きな売上高を見込める

フランチャイズで儲かる確率=成功率は不明
※廃業率や継続率はわかる

飲食店フランチャイズは儲かるがリスクは大きい
※参考記事参照

コンビニフランチャイズは避けるべき
※利益効率が圧倒的に悪い

ビジネス思考への転換が重要

 

フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、「現実的に儲かる可能性の高いFCモデルのみ」部門別、かつランキング形式で掲載しています。「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功します。

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