おそうじ本舗フランチャイズ開業は儲かる:FC独立年収を算出

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今回は、「おそうじ本舗フランチャイズ」について、すべての数値を解き明かしていきます。「無店舗開業できる」「副業感覚で始められる」「利益率は70%以上」というようなキャッチは正直どうでもいいです。

本当にそれは「実現できるのか」がポイントであり、もっと言えば加盟者が「儲かるのかどうか」が最も重要になります。そこで、フランチャイズLABOは以下の項目に沿って、おそうじ本舗フランチャイズのポテンシャルを丸裸にしていきます。

記事の内容

  • おそうじ本舗フランチャイズ開業:必要資金・イニシャルコスト
  • HITOWAライフパートナー株式会社
  • FCモデルの仕組み
  • キャッチコピーを確認
  • おそうじ本舗フランチャイズ開業:FC独立までの流れ
  • 開店前費用(開業資金)を正確に算出
  • 300万円の借入を行った場合
  • イニシャルコストを計算
  • おそうじ本舗フランチャイズ開業:収益モデル分析
  • 収益モデル分析:無店舗型・店舗型
    ①:無店舗型
    ②:店舗型
  • 独自プロフィットで利益率を算出
  • 無店舗型:想定プロフィット
    【出店条件】
    【自己資金・返済計画】※250万円を借入した場合
    運営条件 ※本部開示データ参照(一部追加・修正)
  • 損益を計算する(無店舗型)
  • 店舗型:独自プロフィット
    テナント:10坪賃貸
    【自己資金・返済計画】※300万円を借入した場合
  • 損益計算(店舗型)
  • 「減価償却値」「元本返済額」を相殺
  • 年間利回り・回収期間
    【無店舗型】想定売上高:880,710円
    【店舗型】想定売上高:2,075,051円
  • 推定オーナー年収について
  • 向いている人、いない人
  • 総括:おそうじ本舗フランチャイズの全貌

執筆:フランチャイズLABO
経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円~従業員数120人~

おそうじ本舗フランチャイズ開業:必要資金・イニシャルコスト

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まずは、おそうじ本舗フランチャイズを展開する「HITOWAライフパートナー株式会社」について知ることが大切です。少なくとも、「どんな会社が運営元なのか」を理解しておく必要はあります。

HITOWAライフパートナー株式会社

社名 HITOWAライフパートナー株式会社
HITOWA Life Partner Co., Ltd.
所在地 〒106-0032
東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー19F
設立 2015年(平成27年)7月
資本金 5,000万円
代表者 代表取締役社長 見澤 直人
事業内容
  • 「おそうじ本舗」フランチャイズチェーン事業
    ハウスクリーニング、店舗・オフィス・空室クリーニング、物販・レンタルサービス
  • 「マイ暮らす」フランチャイズチェーン事業
    おそうじからお片付けまで、さまざまな家事をお手伝いする暮らしのサポートサービス
  • 「マイスターコーティング」フランチャイズチェーン事業
    住宅の床・水まわりなどのコーティングサービス、特殊技術によるリニューアル(再生)コーティングサービス
  • 「靴専科」フランチャイズチェーン事業
    靴・バッグなどの皮革製品のリペア・クリーニング
  • 「お直し職人」洋服のお直し&リメイク事業
    洋服のお直しとリメイクの専門店運営
  • 「KEiROW」フランチャイズチェーン事業
    ご自宅や施設を訪問し、健康保険適用のリハビリマッサージを提供いたします
決算期 9月
主要取引銀行 みずほ銀行、りそな銀行
商標登録
  • おそうじ本舗:登録第4398196号、4695755号、4695756号
  • 靴専科:登録第4900767号、5062672号
グループ会社
  • HITOWAホールディングス株式会社
  • HITOWAケアサービス株式会社
  • HITOWAキッズライフ株式会社
  • HITOWAナーシングパートナー株式会社
  • HITOWAキャリアサポート株式会社
  • HITOWAフードサービス株式会社
  • HITOWAソーシャルワークス株式会社

現在の資本金は5000万円で、家事代行など含めて6つの事業を全国展開し、2,000店舗のFC加盟店と繋がっています。また、1998年からおそうじ本舗事業を始めているため、すでに創業20年以上の実績があります。

上場にかなり近い「中堅企業」といったイメージでいいでしょう。つまり、運営基盤に全く問題はないと言えます。

FCモデルの仕組み

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まずは、おそうじ本舗フランチャイズ本部のキャッチを確認していきましょう。

※その前に、まずは「おそうじ本舗FCの廃業率について知りたい」という人は次の記事を参考にしてください。継続率は高く、廃業率が低いとわかります。

キャッチコピーを確認

店舗数業界NO.1!圧倒的なブランド力で未経験からでも安心して独立!営業利益率70%以上で、開業初月から月商100万円も可能です!

店舗数は業界NO.1の1,407店舗!(2018年10月現在)

圧倒的なブランド力と20年以上の実績で、未経験の方でも安心して独立可能な仕事量を確保する体制とサポートが整っています。オーナー様の9割が未経験の1人開業ですが、開業初月から月商100万円を実現したオーナー様もいらっしゃいます!

【年間問い合わせ件数が約「30万件」の実績】

お客様から本部への仕事の依頼が年間30万件(2017年10/1~2018年9/30)それら全て加盟店様にご紹介していますが、対応できた件数、約18万件。しかし、膨大な件数をお断りする状況でした。

私たちは、加盟店様の成功に繋がるための投資を行い本気で集客をしています。その結果、開業半年後の全店舗(約1000店以上)の平均月商は100万円(2018年10月時点)を超え、全国の加盟店様から嬉しいお声を頂戴しております。

【知名度が高い、だから自分で営業しても粗利率が高い仕事が取れる】

ご自身で、どこかに何かを依頼する際、知っているか知らないかでは受け方が違いますよね?仕事を取る際に必要なのは、認知度だけで大きく変わるのです。

【色々な不安を希望に変える、充実した本部のサポート体制】

全国TVCM、番組出演、スーパーバイザーによる支援体制、WEBからの集客強化、各種販促ツール、映像教育ツールなど。加盟店様を成功に導く本部サポートが充実しております。

ビジネス形態

営業利益率70%以上!1件で約2万円の高単価!

「おそうじ本舗」のブランド力で個人宅のおそうじをしていただきます。エアコンや浴室・換気扇・キッチン等その内容は多岐にわたりますが、必要な資材は独自洗剤と機材のみですので、粗利95%、営業利益70%という高利益率を実現!在庫リスクもなく、自宅等の省スペースでも開業可能です。

個人宅向けのハウスクリーニングは、1件で約2万円と高単価!法人向けの清掃サービスよりも高い実績となっています。お客様から本部に寄せられる依頼のご紹介もしていますので、業界未経験の方でも安心して開業可能!さらにエアコン、浴槽、換気扇等はシーズン毎に定期的な依頼が入る事もあるので、収入も安定します。

ビジネスの強み

TVCM等の広告戦略にも力を入れています

個人のお宅向けサービスでは「知名度」と「信用度」が重要になってきます。「おそうじ本舗」では、TVCM等の広告戦略にも力を入れており、圧倒的なブランド力で業界最大のFCとして全国に1,407店舗を展開しています。(2018年10月現在)

2017年10月~2018年9月までにお客様から本部へのお仕事のご依頼が30万件程あり、その全てを各加盟店様にご紹介しておりますが、実際に対応できた件数は約18万件にとどまっています。結果12万件近くの膨大な件数をお断りする状況となっています。

私たちは加盟店様の成功に繋がる集客をしており、その結果、全店舗の平均月商は100万円を超えるまでになりました。20年間の実績とノウハウやスーパーバイザーによる支援体制、WEBからの集客強化、各種販促ツール、映像教育ツールなど、磨き続けてきた営業ツールをご提供することで貴方も成功できるようサポート致します。

本部か見る市場分析

急速に成長している市場・・・それが家事支援サービスです

女性の社会進出や共働き世帯の増加、高齢化等もあり、ハウスクリーニングの市場規模は年々拡大しています。生活必需品である家事代行サービスは、景気に左右されにくいサービスであり、今後の日本が歩んでいく時代の流れに沿ったビジネスへと成長していくと考えられます。

開業前・開業後のサポート体制

【開業前】

  • 基礎研修(7日間)→プロの清掃技術や心構えなどを伝授
  • 現場研修(3日間)→現場に同行し、作業の流れなどを実践的に学習
  • 営業研修(5日間)→経営に必要な様々な知識を研修

【出店エリアのマーケティング】

人口や平均年収など細かなデータまで分析や、営業活動をSVが同行して指導する営業支援OJTもございます。

【開業後】

  • 年間30万件(2017年10/1~2018年9/30)の本部への依頼案件を全て加盟店様にご紹介
  • 20年間磨き続けてきた営業ツール類のご提供
  • 24時間ノウハウを確認できる動画マニュアルキット
    (営業・見積り・受注・各種清掃手法・リピート獲得手法…等)
  • 担当SVにいつでも相談ができる環境
  • 何度でも無料で参加できる再研修制度

出典:フランチャイズの窓口

おそうじ本舗フランチャイズ加盟店は、凄まじいスピードで増加しています。2018年10月時点で1400店舗を超えており、開業コストが低いことや「おそうじ」がメイン業務となるため、「自分にもできる」と感じる人が多いからです。

ただ、これだけ店舗数が多いにも関わらず、繁忙期になると「依頼30万件に対し、18万件しか対応できない」という現象がおきているようです。つまり、需要(お客)に対して供給(店舗)が足りていないことを意味します。こうした理由から、間違いなく今後もおそうじ本舗加盟店は増えていくでしょう。

ただ、本部が儲かるだけで加盟者は儲からないといった結末では意味がありません。そのため、収益モデルを細部まで分析する必要があります。

おそうじ本舗フランチャイズ開業:FC独立までの流れ

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次に、応募からFC独立開業までの流れを確認します。

FC独立開業までの流れ

1.資料ダウンロード
資料では、おそうじ本舗のサービス内容や強み、充実の開業支援体制などをご紹介。さらに市場の将来性や、当事業が成長し続けている理由などもご覧いただけます!

>>おそうじ本舗フランチャイズの資料請求はこちら

2.説明会
説明会では、「オーナーの収益詳細」や他社との優位性など、資料では説明しきれないことをご紹介。さらに、個別相談も可能。わからないこと、知らないことはお気軽にご質問ください。まずはぜひ説明会へご参加を!

3.契約
ご契約前には、再度ご意思を確認し、双方納得のうえで契約を進めたいと考えています。最後に気になったポイントはここで解決しましょう!

4.開業前準備・支援/研修
希望出店エリアのマーケット調査や15日間の本格研修など、出店のために必要な情報・知識・技術をしっかりと伝授。あなたの事業成功を全力でサポートします!

5.開業
開業後も、SVによる同行・経営アドバイスを定期的に実施。また、開業当初は販促活動に関するアドバイス、お仕事の紹介など軌道にのるための支援を実施します。

上記のように、まずは資料請求からスタートします。
※そのまま説明会に参加する手続きを行うことも可能です

開店前費用(開業資金)を正確に算出

ここで、本部が開示している開業資金の内訳を見てみます。

契約タイプ フランチャイズ契約
契約期間 2年間
必要な開業資金 262万円(税抜)
開業資金(内訳) ■加盟金:20万円
■保証金:20万円
■研修・講習費:44万円
■機材費:155万円
■システム導入費:15万円
■諸経費:3万円
■開業支援チケット:5万円
(すべて税抜)※自己資金50万円からの開業も可能!
差額は金融機関からの融資が必要です。
当社では融資に関するサポートも行っており、
融資承認率は91.7%!(2015年度融資実績/融資承認99件)
ロイヤリティ ロイヤリティ:6万円(税抜)
広告分担金:2万円(税抜)
システム使用料:1万円(税抜)
※いずれも月額固定

上記の通り、おそうじ本舗フランチャイズの開業前資金は262万円です。通常のフランチャイズであれば「物件取得費用」などが必要になるため、プラス数十万円ほど膨らむことが一般的です。

しかし、おそうじ本舗の無店舗型については自宅開業が可能であり、テナントは必要ないため、提示された262万円のみで開業することができます。

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円

合計:2,620,000円/開業資金(税抜)

そして、資金繰りについても以下のように記載されています。

「自己資金50万円からの開業も可能!差額は金融機関からの融資が必要です。当社では融資に関するサポートも行っており、融資承認率は91.7%!」(2015年度融資実績/融資承認99件)

つまり、おそうじ本舗本部は融資代行を行っているということです。例えば、金融機関から借入をするとき、綿密に設計された「事業計画書」を作成し、最終的に金融機関を納得させた上で融資を受けることになります。

この事業計画書が、非現実的であったりいい加減であったりすれば融資は通りません。そのため、はじめて起業する人にとっては意外と難しい作業であると言えます。そこで、金融機関に顔が利く本部のサポートを受けることで、効率的な借入をすることができるようになります。

ただし、借入元本に対する「金利」については注意が必要です。もし、本部を通すことで金利が高くなってしまうようであれば、お勧めできません。例えば、下記は300万円の融資を受けた事例です。

300万円の借入を行った場合

3,000,000円/金利2%/元金均等/5年返済

  • 初月返済額:55,000円
  • 総返済額:3,152,480円
  • 利息合計:152,480円
  • 利息割合:4.836%
  • 支払金利(変動):2,541円

3,000,000円/金利3%/元金均等/5年返済

  • 初月返済額:57,500円
  • 総返済額:3,228,750円
  • 利息合計:228,750円
  • 利息割合:7.084%
  • 支払金利(変動):3,813円

このように、300万円の借入を行い、たった1%金利が高いだけで76,270円も多く支払うハメになります。もし、これが3000万円の借入であれば762,700円の差が出ます。そのため、本部を通して融資を受ける場合は「金利」についてきちんと確認する必要があるのです。2%程度であれば問題ありません。

イニシャルコストを計算

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次に、おそうじ本舗フランチャイズに加盟し、オープンするまでに必要な「イニシャルコスト」をできる限り正確に算出してみます。ただ、おそうじ本舗フランチャイズ無店舗型はテナントや設備が必要ないため、「運転資金」を含めるだけで良いです。

  • 開業資金:2,620,000円
  • 運転資金:500,000円

合計:3,120,000円/イニシャルコスト(税抜)

イニシャルコストは、3,120,000円という結果になりました。

なお、運転資金についてはイニシャルコストに入れるかどうか意見が分かれるところです。ただ、運転資金は実際に消耗する経費であり、借入の段階でも融資額に関わるお金です。そのため、イニシャルコストに含めておくことが適切だと考えます。

おそうじ本舗フランチャイズ開業:収益モデル分析

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ここまでの解説で、おそうじ本舗フランチャイズのイニシャルコストは3,120,000円になることがわかりました。一般的な飲食店FCなどに比べると、圧倒的に低コストな印象を受けます。

ただ、最も重要な「収益モデルポテンシャル」はどうなのでしょうか。イニシャルコストが安くても、その後の運営で利益をあげられるモデルでなければ意味はありません。

そこで、おそうじ本舗フランチャイズが「本当に儲かるのかどうか」を収益モデルから分析していきます。独自プロフィットで利益率(期待値)を算出し、現実に近い数値を暴きます。

収益モデル分析:無店舗型・店舗型

おそうじ本舗フランチャイズでは、2つの収益モデルを開示しています。

▼収益モデル①:無店舗型

項目 金額
原価(洗剤・機材) 40,794円
ガソリン代 13,889円
駐車場代 27,778円
ロイヤリティ(固定) 60,000円
広告分担金 20,000円
システム使用料 10,000円
人件費(応援依頼) 40,433円
その他(保険、通信費など) 67,880円
販促費合計① 280,774円
売上② 880,710円
営業利益(②-①) 599,936‬円

▼収益モデル②:店舗型

項目 金額
原価(洗剤・機材) 101,123円
ガソリン代 27,778円
駐車場代 44,444円
ロイヤリティ(固定) 60,000円
広告分担金(固定) 20,000円
システム使用料(固定) 10,000円
人件費(応援依頼) 586,111円
その他(保険、通信費など) 144,334円
販促費合計① 993,790円
売上② 2,075,051円
営業利益(②-①) 1,081,261円

かなり詳細な数値を公開してくれているため、非常に好印象です。初見では利益率が高そうなビジネスだと感じました。ただ、「広告分担金」「システム利用料」は固定費となるため、名目を変えたロイヤリティーのようなものです。

  • ロイヤリティー:60,000円
  • 広告分担金:20,000円
  • システム利用料:10,000円

合計:90,000円/実質ロイヤリティー

上記の通り、少し高い気はしますが、90,000円はロイヤリティーとして認識しておいたほうが良いでしょう。

なお、重要なことは「この条件で利益は出るか」です。開示されている数値を鵜呑みにするのではなく、自身で確かめてみることが大切になります。そこで、上記2パターンの収益モデルを私のプロフィットに落とし込み、さらに具体的な数値を明らかにしていきます。

独自プロフィットで利益率を算出

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プロフィットに数値を落とし込む前に、「出店条件」「運営条件」「自己資金・返済計画」を明確にしておく必要があります。そうしなければ現実に近い数字が出ないからです。例えば、おそうじ本舗フランチャイズ「無店舗型」の場合は下記のようになります。

無店舗型:想定プロフィット

【出店条件】無店舗型

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 運転資金:500,000円
  • 合計:3,120,000円/イニシャルコスト(税抜)

【自己資金・返済計画】※250万円を借入した場合

  • 自己資金:620,000円
  • 借入金:2,500,000円/金利2%/元金均等/5年返済
  • 初月返済額:45,832円
  • 総返済額:2,627,056円
  • 利息合計:127,056円
  • 利息割合:4.836%
  • 支払金利(変動):2,118円

運営条件 ※本部開示データ参照(一部追加・修正)

  • 想定売上高/単月:880,710円
  • 原価(洗剤・機材):40,794円
  • ガソリン代:13,889円
  • 駐車場代:27,778円
  • 人件費(応援依頼):40,433円
  • ロイヤリティー:60,000円
  • 広告分担金:20,000円
  • システム利用料:10,000円
  • その他(保険、通信費など):67,880円
  • 減価償却費:なし
  • このケースでは、オーナー自らが現場に立ちます

上記の通り、すべての条件が整いました。ここから、より具体的な損益を算出してみます。

損益を計算する(無店舗型)

おそうじ本舗フランチャイズ:無店舗型:P/L
売上高 880,710(100%)
原価 40,794(4.6%)
粗利益 839,916(95.4%)
 
給与手当(応援依頼) 40,433
福利厚生 0
採用広告費 0
通信費 10,000
販売促進費 5000
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 0
新聞図書費 0
支払手数料 2,000
地代家賃 0
賃借料 0
産廃処理費 5,000
保険料(積立) 10,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 0
雑費 40,000
施設管理費 0
ロイヤリティ(固定) 60,000
広告分担費(固定) 20,000
システム利用料(固定) 10,000
ガソリン代 13,889
駐車場代 27,778
販売管理費 249,100(28.3%)
 
営業利益 590,816(67.1%)
支払利息 2,118
 
経常利益 588,698(66.8%)
オーナー所得 ???

上記の通り、売上分母こそ小さいものの、利益率66.8%という素晴らしい数値が算出されました。原価に至っては、たったの4.6%しかなく、粗利益率95.4%にも驚きました。これは無店舗型ならではの強みだと言えます。

ただ、この数字には「借入元本の返済金」が入っていないため、経常利益と元本返済額を相殺して具体的な数値を弾きます。

  • 588,698円/経常利益-45,832円/元本返済額=542,866円

上記の通り、オーナーは542,866円の中から報酬を得ることになります。決して悪くない数字ではないでしょうか。元本返済額までは考慮されていなかったものの、本部の開示している利益と私が算出した経常利益がほぼ一致しています。

つまり、本部が販売管理費などの数値を誤魔化すことなく提示してくれたからだと言えます。実際、多くのフランチャイズ本部はここまで数値を開示してくれません。経費を綿密に突き詰めると、提示できる利益額が減ってしまうからです。そのため、なんとなく数字をボヤかそうとします。

しかし、おそうじ本舗フランチャイズに関してはそうではありません。正確な数値を掲載していることから非常に誠実な企業だとわかりました。本来は、こうあるべきなのです。

次は、「店舗型」について分析します。なお、「物件取得費用」「内外装工事費」が必要になるため、以下の数値を追加します。

店舗型:独自プロフィット

テナント:10坪賃貸

  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事・準備期間/空家賃1ヵ月=80,000円
  • 内外装工事費:300,000円

合計:940,000円/物件取得・内外装工事費

【出店条件】店舗型

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事・準備期間/空家賃1ヵ月=80,000円
  • 内外装工事費:300,000円
  • 運転資金:500,000円
  • 合計:4,060,000円/イニシャルコスト(税抜)

【自己資金・返済計画】※300万円を借入した場合

  • 自己資金:1,060,000円
  • 借入金:3,000,000円/金利2%/元金均等/5年返済
  • 初月返済額:55,000円
  • 総返済額:3,152,480円
  • 利息合計:152,480円
  • 利息割合:4.836%
  • 支払金利(変動):2,541円

運営条件 ※本部開示データ参照(一部追加・修正)

  • 想定売上高/単月:2,075,051円
  • 原価(洗剤・機材):101,123円
  • ガソリン代:27,778円
  • 駐車場代:44,444円
  • 人件費(応援依頼):586,111円
  • ロイヤリティー:60,000円
  • 広告分担金:20,000円
  • システム利用料:10,000円
  • その他(保険・通信費・家賃など):144,334円
  • 減価償却費は5年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える
  • このケースでも、オーナーは自ら現場に立ちます

損益計算(店舗型)

おそうじ本舗フランチャイズ:店舗型:P/L
売上高 2,075,051(100%)
原価 101,123(4.9%)
粗利益 1,973,928(95.1%)
 
給与手当(応援依頼) 586,111
福利厚生 0
採用広告費 0
通信費 12,000
販売促進費 5000
消耗品費 0 ※雑費に含む
修繕費(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 20,000
新聞図書費 0
支払手数料 3,000
地代家賃 80,000
賃借料 0
産廃処理費 10,000
保険料(積立) 10,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 5,000 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 50,000
施設管理費 0
ロイヤリティ(固定) 60,000
広告分担費(固定) 20,000
システム利用料(固定) 10,000
ガソリン代 27,778
駐車場代 44,444
販売管理費 948,333(45.7%)
 
営業利益 1,025,595(49.4%)
支払利息 2,541
 
経常利益 1,023,054(49.3%)
オーナー所得 ???

このように、店舗型では経常利益1,023,054円、利益率49.3%が算出されました。やはり素晴らしい数値であり、本部とのズレもほぼありませんでした。個人的にはかなり好印象です。

なお、今回のケースでは内外装工事費30万円を使っているため、「減価償却値」「元本返済額」を相殺します。

「減価償却値」「元本返済額」を相殺

  • 5,000円/減価償却値-55,000円/借入元本=-50,000円
  • 1,023,054円/経常利益-50,000円=973,054円

非常に良好な数値であり、これならオーナーもそれなりの報酬を得ることができます。売上分母は小さいものの、約半分が利益となる効率の良いフランチャイズモデルだと言えます。

年間利回り・回収期間

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次は、年間利回りと回収期間について、「無店舗型」「店舗型」に分けて言及します。

【無店舗型】想定売上高:880,710円

  • 542,866円×12ヶ月=6,514,392円
    6,514,392円÷3,120,000円/イニシャルコスト=209%/年間利回り
  • 3,120,000円/イニシャルコスト÷542,866円=5.7ヶ月/回収期間

【店舗型】想定売上高:2,075,051円

  • 973,054円×12ヶ月=11,676,648円
    11,676,648円÷4,060,000円/イニシャルコスト=288%/年間利回り
  • 4,060,000円/イニシャルコスト÷973,054円=4.2ヶ月/回収期間

上記の通りです。無店舗型と店舗型を比較したとき、イニシャルコストは後者のほうが約100万円ほど高くなります。内外装工事費用が嵩めば、150万円ほどになるかもしれません。

しかし、それを踏まえても年間利回りや回収期間は店舗型のほうが優秀です。このように考えると、最終的には店舗型にしたほうがビジネスは加速する可能性があります。

ただ、そうは言っても各自で置かれている状況が異なるため、頭の片隅にでも入れておいてください。

 推定オーナー年収について

では、結局のところオーナー年収はどれほどになるのでしょうか。それぞれ算出してみます。

無店舗型

無店舗型:6,514,392円/年間利益

6,514,392円×70%=4,560,074円/推定オーナー年収

店舗型

店舗型:11,676,648円/年間利益

11,676,648円×70%=8,173,653円/推定オーナー年収

こうして、推定オーナー年収が算出されました。年収を年間利益の70%に設定している理由は、「税金」「内部留保」を見込んでいるためであり、30%は残しておいたほうが無難だからです。この辺りは若干の調整が可能です。

向いている人、いない人

以上のように、おそうじ本舗フランチャイズは売上分母こそ小さいものの、異常な利益率の高さによって成り立つ「超効率的なFCモデル」であることがわかります。

例えば、100~200万円程度しか売れない場合、通常なら原価を必要としない「広告業界」くらいしか儲かりません。特に店舗型で在庫を抱え、かつ生産などによる労働コストが求められるモデルでは成り立ちません。

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しかし、おそうじ本舗フランチャイズに至っては「無いに等しい原料費」のお陰で、効率よく利益をあげる仕組みが完成しています。粗利率95%以上など滅多にないケースであり、人時生産性は極めて高いモデルだと言えるでしょう。

ただし、無店舗型ではある意味「一人親方」となるため、事業化は難しいです。自身がプレイヤーとなり、オーナー自らが現場に立ち続けることになるからです。このことから現場が好きな人に向いていると言えます。

一方の店舗型であっても、はじめは現場に出ることになるでしょう。ただ、努力して売上高を300万円ほどまで高めることができれば事業化は可能になります。オーナーは現場に出なくても、十分な利益が取れるようになるからです。つまり、店舗型は将来的に事業化したい人に向いているということです。

こうしたことを踏まえ、おそうじ本舗フランチャイズに挑戦してみてください。

総括:おそうじ本舗フランチャイズの全貌

最後に、おそうじ本舗フランチャイズのポイントを総括します。

おそうじ本舗フランチャイズ開業は儲かる:FC独立年収を算出

運営会社は「HITOWAライフパートナー株式会社」

  • 資本金:5000万円
  • 家事代行など含め6つの事業を全国展開
  • 2,000店舗のFC加盟店が存在する
  • 運営実績:20年以上

おそうじ本舗だけで1400店舗以上
※それでも繁忙期には供給が足りなくなる

  • 依頼30万件に対し、18万件しか対応できていない
    ※店舗数が倍近くになったとしても問題ない

イニシャルコスト(初期投資額)※無店舗型

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 開業資金:2,620,000円
  • 運転資金:500,000円
  • 合計:3,120,000円/イニシャルコスト(税抜)

イニシャルコスト(初期投資額)※店舗型

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月:80,000円
  • 敷金/家賃80,000円×6ヵ月=480,000円
  • 工事・準備期間/空家賃1ヵ月=80,000円
  • 内外装工事費:300,000円
  • 運転資金:500,000円
  • 合計:4,060,000円/イニシャルコスト(税抜)

収益モデル分析・推定オーナー年収
※年収は年間利益×70%で算出(調整可能)

【無店舗型】880,710円/推定売上高

  • 利益率:66.8%
  • 原価率:4.6%
  • 年間利回り:209%
  • 回収期間:5.7ヶ月
  • 推定オーナー年収:4,560,074円

【店舗型】2,075,051円/推定売上高

  • 利益率:49.3%
  • 原価率:4.9%
  • 年間利回り:288%
  • 回収期間:4.2ヶ月
  • 推定オーナー年収:8,173,653円

向き・不向き

  • 無店舗型 ⇒ 一人親方の世界であるため、プレイヤーとして現場が好きな人
  • 店舗型 ⇒ 将来的に事業化したい人

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フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、「現実的に儲かる可能性の高いFCモデルのみ」部門別、かつランキング形式で掲載しています。「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功します。

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