浜焼太郎フランチャイズ加盟:資料請求前の必須タスク

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今回は、「浜焼太郎フランチャイズ」について、すべての期待値を暴いていきます。「自己資金250万円から独立できる」「セルフクックシステム」という強みをアピールしているようです。

セルフクックシステムとは、お客に食材を提供して自分で調理してもらう仕組みのことです。高度な調理技術は必要なく、言ってしまえば素人やアルバイトでも十分に作業をこなすことができます。結果的に、正社員比率が下がるため、人件費削減に貢献できるシステムだと言えます。焼き肉屋をイメージしていただければ分かり易いでしょう。

ただ、どれだけ作業が簡易的であっても、他の販売管理費が高ければ利益はあがりません。そこで、フランチャイズLABOは以下の項目に沿って、浜焼太郎フランチャイズのポテンシャルを丸裸にしていきます。

この記事で理解できること

  1. 浜焼太郎フランチャイズの仕組み
  2. 応募から開業までの流れを確認
  3. 正確な開店前費用(開業資金)
  4. イニシャルコスト(初期投資額)
  5. 収益モデル分析
  6. 独自プロフィットで利益率(期待値)を算出
  7. 償却前ではなく、償却後利益の算出
  8. 利回り・回収期間の算出
  9. 推定オーナー年収算出
  10. 向いている人・いない人
  11. 総括

執筆:フランチャイズLABO
経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円~従業員数120人~

浜焼太郎フランチャイズ:FC加盟前の必須タスク

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まずは、浜焼太郎フランチャイズを展開する「株式会社フードナビ」について知ることが大切です。少なくとも、「どんな会社が運営元なのか」を理解しておく必要はあります。

株式会社フードナビ:運営元

会社名 株式会社フードナビ
事業内容 飲食店の経営 FC本部の運営 インターネットでの広告業務 食材の仕入れ
企業理念・特徴 感謝の想い お客様に感謝・オーナー様に感謝・株主様に感謝・地域の皆様に感謝・従業員に感謝
代表者 渡辺大河
本社 東京都豊島区南池袋2-28-2 1F
ホームページURL http://www.foodnavi.co.jp
設立 2007 年 07 月
資本金 3000万
売上金 1億8千万円

資本金は3000万円とそれなりに大きな会社であり、運営基盤に問題はありません。事業立ち上げから12年ほど経過しており、浜焼太郎フランチャイズにコミットして運営しているようです。

浜焼太郎フランチャイズ:仕組み・キャッチコピー

次は、浜焼太郎フランチャイズ本部のキャッチコピーを確認していきましょう。

全国100店舗展開!自己資金250万から独立!手頃な価格で美味しい海鮮居酒屋!

飲食店の代名詞「旨い!安い!」に“楽しい!”をプラス!全国100店舗を展開する大手チェーン自社センターだからこそ実現できる安くてもハイクオリティーな食材と、お客様との距離の近い接客が高いリピーター率の秘訣!

【誰でも簡単!素材が良いからお客様満足が高い】飲食業未経験でも開業できる簡単パッケージ!

「浜焼太郎」は、海鮮浜焼きが主体の海鮮居酒屋です!

このフランチャイズの最大の特徴は、料理の提供方法にあります。出しているメニューのほとんどは、新鮮な魚介類を生のまま提供し、お客様自身がテーブルで食材を焼いて食べる「セルフクック」というシステムを採用しています。店舗側での調理や仕込みはほとんどありません。ポテトサラダが一番難しい料理です。

そのため、専門の調理技術を持ったスタッフを高い給料で雇う必要もありませんし、開店前の長い仕込み時間もありません。調理経験の無いオーナーがアルバイトのみで運営することも可能です。

セルフクックシステムは、未経験でも低いコストで高収益が目指せる非常に効率的なシステムです。

また、新鮮な食材は本部が持つ国内自社工場から直送!低価格で新鮮でおいしい素材が手に入るのは、浜焼太郎100店舗を経営する本部だからこそ実現出来るスケールメリットです。

【全国100店舗の実績と信頼】施工費は業界最安値で早い投資回収を実現!

一般的な飲食店開業では、大きな設備投資が必要になりますが、「浜焼太郎」では、居抜き物件にて開業することにより低資金での開業が可能となります。

居抜きの施工費は19万円~/坪という安値で内装工事を実施することができるので、自己資金250万円でも独立が可能です。超低投資居酒屋だから開業から2年という早期に初期投資の回収が可能。

また、オペレーションが非常に簡素化されているので、オーナー自身がお店に入らなくても店舗運営ができます。副業や複数店舗経営で、オーナーとして経営のみに専念することも出来ます。低投資なので、最初の店舗でしっかり稼いで2店舗目・3店舗目と開店させることで大きく事業拡大が目指せます。

浜焼業態日本一の店舗数を誇る「浜焼太郎」だからこそ実現出来る開業サポートで、オーナーも安心開業・運営が目指せます。
平成29年までには全国に180店舗まで増店予定!さらなる飛躍が期待される飲食ビジネスです!

【浜焼太郎がお客様に選ばれる理由】フードナビの運営戦略!

「浜焼太郎」はお客様にいつまでも愛されるお店を作り続ける為、様々な取り組みを行っています!

「浜焼太郎」を展開する本部、「フードナビ」では、TV・雑誌・新聞などのさまざまなメディアを使用した“クロスメディア戦略”や“マーケティング戦略”を行い、集客・ブランド価値の向上を図っています。

自社物流加工センターを持ち、商品のブランド化戦略も本部で積極的に進めています。

本部の商品開発チームがお客様に喜んで頂けるメニュー開発や、販売促進物・WEB戦略などを行っているので、加盟店は店舗の経営に専念出来るので効率的。
店内販促を重視し、一緒にお店を育てていく本部体制のなのでオーナーは来店したお客様の笑顔作りに専念してください。

出典:フランチャイズ比較ネット

 

フランチャイズ加盟するとき、できる限りイニシャルコストを下げることが重要です。どれだけ優秀なモデルであっても、100%成功するビジネスは存在しないからです。もし、数千万円という大きな初期投資を行ってしまえば、万が一の時に再起不応に陥ってしまうかもしれません。イニシャルコストは低いに越したことはないのです。

そのように考えると、浜焼太郎フランチャイズは優秀な部類に入ります。初期投資額は数千万円が一般的な飲食店にも関わらず、僅か数百万円で開業できるモデルだからです。

ただ、「開業資金250万円!」という触れ込みについては実現が難しいかもしれません。現時点では定かではありませんが、おそらく「物件取得費」「運転資金」などは入っていないでしょう。この辺りは、後ほど明らかにしていきます。

応募から開業までの流れをチェック

次に、応募から開業までの流れを確認します。

1.お問い合わせ
まずはお気軽に資料をご請求ください。

>>浜焼太郎フランチャイズの資料請求はこちら

2.店舗見学・料理試食
実際に浜焼太郎を体験してご検討ください。

3.ライセンス契約
自己資金に不安のある方は、銀行・政策金融金庫・制度融資等をご紹介。

4.オープン準備
物件の確定、内装会社と打ち合わせ、「開業チャート」で準備、各種許認可申請、従業員採用、HP等で強力に開店をPR、実店舗にて研修などを実施。

5.工事完了・備品食材手配
工事完了にあわせ、什器等のレイアウトを決め配置。必要備品・食材を発注書に基づき手配準備。

6.レセプション・営業開始
関係者・応援者・友人などを招き、OPEN前に接客・調理オペレーションの確認を兼ねて最終チェック。その後営業開始です。

上記のように、まずは資料請求からスタートします。その後、担当者から折り返しの連絡があり、簡単なヒアリングや質疑応答を開始する流れです。

浜焼太郎フランチャイズ:開業資金を算出する

浜焼太郎フランチャイズHPでは、開業資金について下記のように記載されています。つまり、基本的には「250万円のみ」ということです。ただ、少々ややこしい印象を受けますので後述します。

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一般的な飲食店開業では、1,000万円を超える大きな設備投資が必要なところが多いですが、「浜焼太郎」は、居抜き物件と独自のノウハウで自己資金250万円からの開業が可能となります。

インテリアも本格的な「漁師の飲み場」をイメージしているので低価格で工事が可能。20万円~/坪という安値で内装工事を実施できます。低投資型居酒屋なので開業から2年という早期で初期投資の回収も可能です。

上記の通り、確かに加盟金は250万円であるものの、店舗取得費用が物件により異なるため記載されていません。「自己資金250万円から開業可能」とありますが、実際には不可能ということです。

この辺りをもう少し明確に提示すれば、もっと信頼性は上がると思います。

そう思っていたら、詳細が記載された次の資料を見つけました。

浜焼太郎の開業資金詳細

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  • 加盟金:2,500,000円
  • 資料購入費:500,000円
  • 居抜き工事費:3,600,000円
  • 開業費:800,000円
  • 合計:7,400,000円

これなら非常に分かり易いです。

ただ、別途保証金が500,000円かかるようなので、一緒に入れてしまいましょう。

  • 加盟金:2,500,000円
  • 資料購入費:500,000円
  • 居抜き工事費:3,600,000円
  • 開業費:800,000円
  • 保証金:500,000円
  • 合計:7,900,000円

ちなみに、上記項目にある「開業費」はおそらくオープン前にかかる仕入れや人件費などが計上されています。※1か月分の空家賃が含まれているかは不明です

次は、ここに「物件取得費」を加えていきます。

坪単価20万円の工事費に対し、費用が3,600,000円なので18坪ほどの建坪を想定しているはずです。上記数字に、「物件取得費用」「運転資金」が加われば、ようやく浜焼太郎のイニシャルコストが算出できます。

浜焼太郎フランチャイズ:イニシャルコスト

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家賃を想定するとき、オフィス・郊外型のどちらで取得するかにより、金額は大きく変わります。ケース・バイ・ケースですが、ここではオフィス街で18坪の物件を250,000円で取得した体で計算してみます。

物件取得費を想定する

テナント賃貸:200,000円/18坪/家賃

  • 物件取得費用/1ヵ月:200,000円
  • 敷金/家賃180,000円×6ヵ月=1,200,000円
  • 合計:1,400,000円

更に、運転資金を1,000,000円ほどみて、すべての費用を合算してみます。

  • 加盟金:2,500,000円
  • 資料購入費:500,000円
  • 居抜き工事費:3,600,000円
  • 開業費:800,000円
  • 保証金:500,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月:200,000円
  • 敷金/家賃180,000円×6ヵ月=1,200,000円
  • 運転資金:1,000,000円
  • 合計:10,300,000円

これで、浜焼太郎フランチャイズのイニシャルコストは約1000万円だということがわかりました。

飲食店経営を行ったことがある人なら、この金額がいかに低価格か理解できるはずです。ハッキリ言って、メチャクチャ安いです。

浜焼太郎フランチャイズ:収益モデル分析

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ここまでの分析で、浜焼太郎フランチャイズのイニシャルコストがわかりました。現実とそこまで大きく乖離していないはずです。

俄には信じがたいほどの低コスト出店を実現している浜焼太郎フランチャイズですが、肝心の収益モデルポテンシャルはどうなのでしょうか。初期投資額が小さくても加盟者が儲からなければ意味はありません。

そこで、浜焼太郎フランチャイズが「本当に儲かるのかどうか」を収益モデルから分析していきます。独自プロフィットで利益率を算出し、リアルに近い数値を暴いていきます。

浜焼太郎FC:収益モデル分析

まずは、本部が開示している収益モデルを確認してみましょう。※クリックすると拡大されます

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「90%」「100%」「110%」とあり、混乱するかもしれませんが難しく考える必要はありません。

おそらく、下記のようなイメージでOKす。

  • 90%=未達成
  • 100%=計画
  • 110%=達成

支払い金利まで公開してくれているため、非常に好印象です。

数字をボヤかしてとりあえず加盟させてしまおう、というようなイヤらしさは感じません。こうした本部は、誠実な運営を心がける優良企業であることが多いです。

ただ、そうは言っても開示された数値をそのまま信じるわけにはいきません。もっと言うと、財務状況は加盟者毎に異なるため、借入金額はバラバラです。つまり、支払利息は「金利○%で幾ら借りて何年で返すか」によって大きく変わります。

そこで、100%(計画)収益モデルを私のプロフィットに落とし込み、さらに具体的な数値を明らかにしていきます。

浜焼太郎フランチャイズ:独自プロフィット計算

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プロフィットに数値を落とし込むとき、「出店条件」「運営条件」「自己資金・返済計画」を明確にしておく必要があります。そうしなければ現実に近い数字が出ないからです。例えば、浜焼太郎フランチャイズの場合は下記のようになります。

浜焼太郎FC:出店条件

【出店条件】100%(計画)

  • 加盟金:2,500,000円
  • 資料購入費:500,000円
  • 居抜き工事費:3,600,000円
  • 開業費:800,000円
  • 保証金:500,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月:200,000円
  • 敷金/家賃180,000円×6ヵ月=1,200,000円
  • 運転資金:1,000,000円
  • 合計:10,300,000円

【自己資金・返済計画】※600万円を借入した場合

  • 自己資金:4,300,000円
  • 借入金:6,000,000円/金利2%/元金均等/10年返済
    ※とりあえず10年返済の設定ですが、5年でも構いません
  • 初月返済額:60,000円
  • 総返済額:6,604,960円
  • 利息合計:604,960円
  • 利息割合:9.16%
  • 支払金利(変動):5,041円

運営条件 ※本部開示データ参照

  • テナント賃貸:18坪
  • 想定売上高/単月:2,593,080円
  • 原価:777,924円
  • 人件費:573,185円 ※正社員雇用なし
  • 地代家賃:200,000円
  • 諸経費:758,134円 ※参考程度
  • ロイヤリティ:5%
  • 支払い金利:15,704円 ※無視
  • 減価償却費は10年で平均値をざっくり算出するため、やり方によって月々の償却値は異なる
    ※オープン月に大きく計上することもあり、経営者の方針次第だと言える

上記の通り、すべての条件が整いました。ここから、より具体的な損益を算出してみます。

独自プロフィットで計算

浜焼太郎フランチャイズ:100%(計画)
売上高 2,593,080(100%)
原価 777,924(33.3%)
粗利益 1,815,156(76.7%)
 
給与手当 573,185(22.1%) 
福利厚生 0 ※正社員雇用なし
採用広告費 30,000
通信費 10,000
販売促進費 10,000
消耗品費 30,000
修繕費(積立) 10,000 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 250,000
新聞図書費 5,000
支払手数料 2,000
地代家賃 200,000
賃借料 0
産廃処理費 12,000
保険料(積立) 5,000 ※実際には計上されない経費
租税公課 0
減価償却費 30,000 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 10,000
施設管理費 10,000
ロイヤリティ 129,654
販売管理費 1,316,839(50.8%)
 
営業利益 498,317(19.2%)
支払利息 5,041
 
経常利益 493,276(19%)
オーナー所得 ???

上記の通り、経常利益は493,276円、利益率は19%という良好な数値が算出されました。

経常利益率が15%を超える飲食店FCモデルはそれほど多くありません。浜焼太郎フランチャイズは、小さく始めてそれなりに稼げるモデル、といった印象です。

ただ、上記プロフィットには「借入元本の返済金」が入っていません。そのため、減価償却値と元本返済額を相殺して、さらに具体的な数値を弾きます。

  • 30,000円/減価償却値-60,000円/借入元本=-30,000円
  • 493,276円/経常利益-30,000円=463,276円

つまり、オーナーは463,276円の中から報酬を得ることになるため、悪くはない数値だと言えます。

ただ、私としては「もう少し利益を見込めるのではないか」と感じます。浜焼太郎は想定売上高をかなり低く見積もっているからです。手堅い想定でとても良いのですが、浜焼太郎を外から見ている限りかなり賑わっているように思えます。

当然、同系列店舗でも繁盛店とそうでない店に分かれることは普通です。そうしたことを踏まえ、堅実な本部は想定売り上げを固めに提示する傾向があるため数値が低くなっているのかもしれません。

そこで、売上高300万円でもう一度計算してみましょう。

独自プロフィット:300万円/想定売上高

なお、出店条件や返済計画などは同じです。

浜焼太郎フランチャイズ:3,000,000円/売上高
科目 数値 % 備考
 
売上高 3,000,000 100.0  
原価 900,000 30.0  
粗利益 2,100,000 70.0  
 
給与手当 630,000 21.0  
福利厚生 0   ※正社員雇用なし
採用広告費 30,000    
通信費 10,000    
販売促進費 10,000    
消耗品費 45,000    
修繕費(積立) 10,000   ※実際には計上されない経費
水道光熱費 270,000    
新聞図書費 5,000    
支払手数料 2,000    
地代家賃 200,000    
賃借料 0    
産廃処理費 15,000    
保険料(積立) 5,000   ※実際には計上されない経費
租税公課 0    
減価償却費 30,000   ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 20,000    
施設管理費 10,000    
ロイヤリティ 129,654    
販売管理費 1,421,654 47.4  
 
営業利益 678,346 22.6  
支払利息 5,041    
 
経常利益 673,305 22.4  
オーナー所得 ???    

今回は、経常利益673,305円、利益率22.4%という結果になりました。これは机上の空論ではなく、現実的に達成可能な数値だと考えます。

なお、人件費と原価については売上分母が大きくなるにつれ減少傾向になるため、若干調整してあります。

ここから償却値と元本返済額を相殺してみましょう。

  • 30,000円/減価償却値-60,000円/借入元本=-30,000円
  • 673,305円/経常利益-30,000円=643,305円

こうなれば、事業化も視野に入ってくるので是非とも実現したいところです。

浜焼太郎フランチャイズ:年間利回り・回収期間

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次は、年間利回りと回収期間についてそれぞれ言及します。

売上高2,593,080円/100%(計画)

ケース1:2,593,080円/想定売上高

  • 463,276円×12ヶ月=5,559,312円
    5,559,312円÷10,300,000円/イニシャルコスト=54%/年間利回り
  • 10,300,000円/イニシャルコスト÷463,276円=22.2ヶ月/回収期間

売上高3,000,000円(想定)

ケース2:3,000,000円/想定売上高

  • 643,305円×12ヶ月=7,719,660円
    7,719,660円÷10,300,000円/イニシャルコスト=74.9%/年間利回り
  • 10,300,000円/イニシャルコスト÷643,305円=16ヶ月/回収期間

上記の通りです。ケース1の数値も良好ですが、ケース2に至っては年間利回り74.9%、回収期間は16ヶ月と上々の数字が算出されました。1年4か月で初期投資額を回収できれば、かなり優秀なモデルだと言えます。

一般的な飲食店であれば、回収期間を5年は見ておくのが普通です。

浜焼太郎フランチャイズ:推定オーナー年収

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では、結局のところオーナー年収はどれほどになるのでしょうか。これまで述べたことを踏まえ、下記に算出してみます。

ケース1:2,593,080円/想定売上高

  • 463,276円/単月利益×12ヶ月=5,559,312円/年間利益
    5,559,312円/年間利益×70%=3,891,518円/オーナー年収

ケース2:3,000,000円/想定売上高

  • 643,305円/単月利益×12ヶ月=7,719,660円/年間利益
    7,719,660円/年間利益×70%=5,403,762円/オーナー年収

ケース1のオーナー年収は3,891,518円、ケース2は5,403,762円という結果になりました。

年間利益の70%に設定している理由は、「税金」「内部留保」を見込んでいるためであり、30%は残しておいたほうが無難だからです。

【向いている人・いない人】

浜焼太郎フランチャイズは、決して店舗単体で爆発的に稼げるモデルではありません。

ただ、低コスト出店が可能で驚くほど回収期間が短いため、2~3店舗を目指す人に向いています。コツコツ積み上げて利益を大きくしていくイメージです。イニシャルコストは1000万円程度で借入審査が通りやすいため、クイックな多店舗展開が可能になります。

一方で、「この店に骨をうずめるんだ」というような覚悟を持った職人や個人であれば微妙なところです。1店舗単体で得られる利益はそれほど多くはないからです。

ただ、そうは言ってもアベレージ売上高300~350万円を達成できれば話は別です。これなら十分にゆとりをもって食べていくことができるでしょう。

もし、気になるようであれば本部に「浜焼太郎FCの繁盛店は、単月アベレージでどれくらい売り上げてますか?」と聞いてみてください。その回答次第では、更に大きな可能性を感じるかもしれません。

総括:浜焼太郎フランチャイズの全貌

最後に、浜焼太郎フランチャイズのポイントを総括します。

運営会社は「株式会社フードナビ」で経営基盤は良好

  • 資本金:3000万円
  • 12年以上の運営実績
  • フランチャイズに特化した企業

イニシャルコスト(初期投資額)

  • 加盟金:2,500,000円
  • 資料購入費:500,000円
  • 居抜き工事費:3,600,000円
  • 開業費:800,000円
  • 保証金:500,000円
  • 物件取得費用/1ヵ月:200,000円
  • 敷金/家賃180,000円×6ヵ月=1,200,000円
  • 運転資金:1,000,000円
  • 合計:10,300,000円

収益モデル分析:ケース1:2,593,080円/推定売上高

  • 原価率(仕入れ値)33.3%
  • 粗利益率:76.7%
  • 利益率:19%
  • 年間利回り:54%
  • 回収期間:22.2ヶ月

収益モデル分析:ケース2:3,000,000円/推定売上高

  • 原価率(仕入れ値)30%
  • 粗利益率:70%
  • 利益率:22.4%
  • 年間利回り:74.9%
  • 回収期間:16ヶ月

推定オーナー年収

  • 売上高:2,593,080円=3,891,518円
  • 売上高:3,000,000円=5,403,762円

向き・不向き

  • 低コスト出店が可能で驚くほど回収期間が短いため、2~3店舗を目指す人に向いている
  • 「この店に骨をうずめるんだ」というような生業脳を持った職人や個人であれば微妙
    ※アベレージ売上高300~350万円を達成できれば話は別

浜焼太郎フランチャイズは早期回収可能なビジネスモデル

なお、浜焼太郎フランチャイズ資料は下記から無料請求できます。

>>浜焼太郎フランチャイズの資料請求はこちら

 

フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、「現実的に儲かる可能性の高いFCモデルのみ」部門別、かつランキング形式で掲載しています。「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功します。

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