おそうじ本舗フランチャイズは失敗する【数字を見てほしい】

おそうじ本舗フランチャイズの失敗

「おそうじ本舗フランチャイズは失敗しないか」と心配する人は意外と多いです。はじめての起業であれば、どんなに優秀なFCモデルであっても不安になるものです。

ただ、結論から言えば「非常に成功確率は高いものの、極僅かな人は失敗する」というのがおそうじ本舗フランチャイズの現状です。言い換えると、【多くの加盟者は成功している】です。詳しく解説します。

この記事で理解できること

  • おそうじ本舗フランチャイズは成功確率が高い
  • おそうじ本舗が失敗しにくい理由
  • イニシャルコストについて
  • 注目すべきは「固定費・販売管理費の低さ」
  • 失敗するケース2つ
  • ハウスクリーニング市場の未来

執筆:フランチャイズLABO
執筆者経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円以上・従業員数120人以上

おそうじ本舗フランチャイズが失敗する可能性は低い

おそうじ本舗フランチャイズの失敗2

結論から言うと、おそうじ本舗フランチャイズは失敗しにくいモデルです。つまり、非常に成功確率の高いFCモデルだと言えるため、順番に解説します。

おそうじ本舗は成功確率の高いFCモデル

根拠として、イニシャルコストの低さがあげられます。おそうじ本舗には「店舗型」「無店舗型」の2つがあり、無店舗型を選択すれば下記のようになります。

開業費用

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修・講習費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 合計:2,620,000円

上記の通り、開業費はたったの2,620,000円です。ただ、私であれば運転資金として1,000,000円は見ておきます。

  • 2,620,000円/開業費+1,000,000円=3,620,000円/イニシャルコスト

それでも3,620,000円です。私がお勧めしているFCモデル群は別として、これだけ低コストで開業できるFCは少ないです。

例えば、飲食店FCモデルであれば20,000,000~40,000,000円以上のイニシャルコストがかかります。これが普通であり、私が運営していた店舗に至ってはアベレージコストが45,000,000円でした。そして、何とか単月1,000,000~1,500,000円の利益をあげていたイメージです。

キャッシュフローが回っていたから良かったものの、今の私なら100%手を出さないビジネスモデルです。おそうじ本舗フランチャイズのようなモデルのほうが、遥かにリスクは少ないためです。

収益モデル分析

では、おそうじ本舗FCの収益モデルはどうなのでしょうか。出店リスクこそ少ないものの、儲からないモデルでは意味がありません。そこで、無店舗型を条件に損益を計算してみます。なお、次の記事ではより詳細な分析をしているので参考にしてください。

それでは、いきます。

無店舗型:出店条件確認

【出店条件】無店舗型

  • 加盟金:200,000円
  • 保証金:200,000円
  • 研修費:440,000円
  • 機材費:1,550,000円
  • システム導入費:150,000円
  • 諸経費:30,000円
  • 開業支援チケット:50,000円
  • 運転資金:500,000円
  • 合計:3,120,000円/イニシャルコスト(税抜)

【返済計画】

  • 自己資金:620,000円
  • 借入金:2,500,000円/金利2%/元金均等/5年返済
  • 初月返済額:45,832円
  • 総返済額:2,627,056円
  • 利息合計:127,056円
  • 利息割合:4.836%
  • 支払金利(変動):2,118円

【運営条件】本部データ参照 ※一部予測

  • 想定売上高/単月:880,710円
  • 原価(洗剤・機材):40,794円
  • ガソリン代:13,889円
  • 駐車場代:27,778円
  • 人件費(応援依頼):40,433円
  • ロイヤリティー:60,000円
  • 広告分担金:20,000円
  • システム利用料:10,000円
  • その他(保険、通信費など):67,880円
  • 減価償却費:なし
  • オーナー自らが現場に立つ

上記の通り、すべての条件が整いました。ここから、より具体的な損益を算出してみます。

プロフィット計算(PL)

おそうじ本舗フランチャイズ:無店舗型:P/L
科目 数値 % 備考
売上高 880,710 100.0  
原価 40,794 4.6  
粗利益 839,916 95.4  
 
給与手当(応援依頼) 40,433 4.6  
福利厚生 0 0.0  
採用広告費 0 0.0  
通信費 10,000 1.1  
販売促進費 5,000 0.6  
消耗品費 0 0.0  
修繕費(積立) 5,000 0.6 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 0 0.0  
新聞図書費 0 0.0  
支払手数料 2,000 0.23  
地代家賃 0 0.0  
賃借料 0 0.0  
産廃処理費 5,000 0.6  
保険料(積立) 10,000 1.1 ※実際には計上されない経費
租税公課 0 0.0  
減価償却費 0 0.0 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 40,000 4.5  
施設管理費 0 0.0  
ロイヤリティ 60,000 6.8  
広告分担金 20,000 2.3  
システム利用料 10,000 1.1  
ガソリン代 13,889 1.6  
駐車場代 27,778 3.2  
販売管理費 249,100 28.3  
 
営業利益 590,816 67.1  
支払利息 2,118 0.2  
経常利益 588,698 66.8  
 
借入元本返済額/月 11,366    
減価償却値・借入元本相殺 0    
預金可能額 577,332    
オーナー所得可能額 404132   ※預金可能額×70%(60%でもOK)

ここで注目していただきたいのはオーナー所得可能額ではなく、【販売管理費28.3%】【経常利益率66.8%】の2科目です。実はこの数字2つが、「おそうじ本舗FCは極めて失敗する可能性が低いこと」を証明しているのです。

販売管理費29%以下のFCモデルは少ないです。家賃や水道光熱費がなく人件費もほぼないため、こうした数字が実現しています。その結果、売上高の6割以上である経常利益率66.8%にもなるわけです。これなら失敗(廃業)するほうが難しいはずです。

実際の廃業率も2%

実際、おそうじ本舗フランチャイズの廃業率はたったの2%です。つまり、98%のFC加盟者が事業を継続しています。この中には大きく稼いでいる経営者もいれば、大した利益は上がらないものの廃業するほどではない、というオーナーもいるでしょう。店舗を構え固定費さえ生み出さなければ、かなりゆとりのある経営ができるはずです。

自宅兼店舗:家族経営も良い

私の場合、過去に運営していた飲食店4店舗と自宅のエアコンクリーニングを地元のおそうじ本舗に依頼していました。年に一度のクリーニングです。このときのおそうじ本舗は、社長・奥さん・息子さんの3人体制で仕事をしていました。自宅兼店舗とし、効率よく仕事を受注しつつ利益を上げていた印象です。これにより、上記プロフィットよりは遥かに良い数字だと聞きました。

そうすることで、さらに失敗リスクは減るということです。

おそうじ本舗フランチャイズで失敗する人

おそうじ本舗フランチャイズの失敗3

おそうじ本舗フランチャイズの加盟店で失敗する人は少ないです。ただ、残念ながら失敗する人がゼロというわけではありません。では、なぜ失敗するのでしょうか。

店舗型で開業:固定費+人件費=販売管理費の増加

これまで起業をしたことがない状態で、「いきなり大きめの店舗を構えてしまった」というケースです。大きめの店舗だけならまだ良いですが、「従業員も複数雇ってスタートした」という状態ではかなり危険です。固定費と人件費が経営を圧迫してしまう可能性があるためです。

例えば、販売管理費の大部分を占めるのは「家賃」「人件費」の2つであり、おそうじ本舗フランチャイズの場合は人件費のほうにより注意すべきです。家賃は100,000円以下に抑えられるものの、仮に正社員を一人雇えばそれだけで300,000円は見ておく必要があるからです。

正社員の給与は変動費とされますが、実際には固定費のようなものです。雇うなら「パート・アルバイト」にしておくべきでしょう。これを考えずに、素人が人を雇って「いきなり大きく始めてしまった場合」に失敗するケースがあります。

ただ、それだけではありません。

コミュニケーション能力が乏しい

基本的に、おそうじ本舗フランチャイズの仕事に対する「受注単価」は決まっています。利用ユーザーから見れば、どこのおそうじ本舗にクリーニングを依頼しても、支払い金額は同じになるわけです。

そうなると、顧客をリピーター化させるためのコミュニケーション能力や親しみやすさが求められます。こうしたスキルが乏しいと、常に新規顧客を獲得し続けなければならなくなり、受注数が先細りになっていく可能性があります。

例えば、私が依頼しているおそうじ本舗は「5年間以上同じ」です。それは、社長のコミュニケーション能力が高く非常に親しみやすかったからです。初回の仕事に好印象を持ったため、「次回もお願いしよう」「店舗も頼もう」「毎年依頼しよう」となりました。

つまり、私一人の固定客から2,000,000円以上の売上を獲得するに至ったということです。

このとき、もし社長のコミュニケーション能力が乏しく好印象を持たなければ、当然次の発注はしていません。あっさりと別店舗に依頼先を変えていたはずです。そうなれば、2,000,000円以上の売上は一瞬で消えるわけです。

おそうじ本舗フランチャイジーになるに当たり、どれだけコミュニケーション能力が重要かわかります。

市場や将来性を知る

ここで、ハウスクリーニング市場の現状や将来性について考えておきましょう。ビジネスを行う上で重要な調査でもあり、衰退市場に参入してしまえば悲惨な結末を辿ることになるからです。

例えば、ハウスクリーニング市場動向は次のようになっています。

おそうじ本舗フランチャイズは失敗する

一目瞭然で右肩上がりに拡大しています。コロナ過である2021年には、さらに需要が高まると予測できます。こうした外部要因の後押しも重なり、ハウスクリーニング市場には拡大し続けていく未来が待っています。

つまり、おそうじ本舗フランチャイズは【極めて失敗しにくいFCモデル】だとわかるはずです。

おそうじ本舗フランチャイズは失敗し辛いFCモデル

記事のポイントをまとめます。

おそうじ本舗には「店舗型」「無店舗型」の2つがある

無店舗型を選択すれば失敗リスク少ない
※店舗型であっても人件費を増やさなければOK(家賃は8~10万円程度)

おそうじ本舗FCが失敗しにくい理由

  • イニシャルコストが安い
    ※312~162万円ほどで収まる(無店舗型)
    ※店舗型であっても400~450万円程度
  • 収益モデルの利益率が高い=販売管理費が低い
    ※販売管理費28.3%・経常利益率66.8%
  • 廃業率は2%=継続率98%
  • 家族経営はお勧め(さらにリスクは下がる)

おそうじ本舗フランチャイズで失敗するケース

  • 正社員を雇い、スタートから大きく始めてしまう人
    ※販売管理費の増加リスク
  • コミュニケーション能力が乏しい人
    ※顧客をリピーター化できない=常に新規頼り

ハウスクリーニング市場の未来は明るい
※市場動向は拡大の一途

おそうじ本舗フランチャイズは【極めて失敗リスクの低いFCモデル】

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フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、「現実的に儲かる可能性の高いFCモデルのみ」部門別、かつランキング形式で掲載しています。「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功します。

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