プロントフランチャイズオーナー:契約内容や費用、仕組みを解説

プロントフランチャイズ

オシャレなカフェ&バー、プロント(PRONTO)です。

株式会社プロントコーポレーションは、資本金1億円・年商281億円(2019年)、全国に348店舗(2020年6月)を展開する大手FCチェーンです。私の地元にも6店舗あり、加盟店の多さからFCモデルの人気度合が伝わります。

そこで、契約内容や費用、仕組みやオーナー年収まで明らかにしていきます。

記事の内容

  • プロントフランチャイズの契約内容
  • 加盟費用や仕組み
  • コックレス運営について
  • 開業資金
  • イニシャルコスト(初期投資額)
  • 収益モデル分析
  • 経常利益・オーナー所得可能額
  • オーナー年収・本部収益
  • 回収期間・年間利回り
  • プロントフランチャイズの実態

執筆:フランチャイズLABO

経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円以上・従業員数120名以上

プロントフランチャイズ【会社・企業情報】

プロントフランチャイズ

まずは、プロントフランチャイズを展開する「株式会社プロントコーポレーション」について知ることが大切です。少なくとも、「どんな会社が運営元なのか」を理解しておく必要はあります。

株式会社プロントコーポレーション

社名

株式会社プロントコーポレーション

設立

1988年2月

代表者

代表取締役社長 竹村典彦

資本金

1億円

従業員数

341名(2020年1月)

売上高

281億円(2019年)

総店舗数

348店(2020年6月)

事業内容

PRONTO・CAFFE SOLARE・IL BAR・espressamente illy・Di PUNTO・È PRONTO等の企画・運営・経営・及びフランチャイズ展開とコンサルティング

プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社プロントフランチャイズ:グループ会社

事業所

本社

〒108-0075
東京都港区港南1丁目8番27号 日新ビル
TEL:03-6718-9671(代表)

プロントビジネススクール(研修施設)

〒108-0075
東京都港区港南1丁目8番27号 日新ビル 本社内

プロントコーポレーション:地図

西日本支社

大阪市中央区安土町3-3-5 イケガミビル6F
お問い合わせは 東京本社 TEL:03-6718-9671(代表)

プロントコーポレーション本社:地図

株式会社プロントコーポレーションHP引用

上記の通り、設立からすでに30年以上が経過している非常に優秀な企業です。資本力・店舗数・売上高すべてが申し分ない強固な基盤をもっています。

プロントフランチャイズ【契約内容・費用】

プロントフランチャイズ

まずは、プロントフランチャイズ本部のキャッチを確認し、どんな仕組みなのか把握していきます。

プロントフランチャイズの仕組み

プロントフランチャイズ:店舗①カフェタイムとバータイムの二毛作業態で、1日中いつでもお客様にくつろぎの場を提供する。この夢の達成に向けて、プロントは常にプラス思考で歩んでいます。

仕事のやりがい・魅力

「PRONTO」とは、イタリア語で”用意ができている”の意味。イタリアンバールをコンセプ トに、朝は香り豊かなコーヒとパンでモーニング、昼はパスタでランチ、午後はスイーツでティータイム、夜は豊富なアルコールとおつまみを中心としたフードメニューで、バーとしてもご利用いただけます。

0.5歩先を行く商品展開

パスタメニューは毎月改廃、他グランドメニューは季節ごとに改廃をし、お客様に飽きさせない工夫がなされています。新しいことにチャレンジをする社風と、トレンドをいち早く取り入れるメニュー改廃スピードで、‘美味しさ”の追求をしています。

プロントフランチャイズ:料理シンプルなオペレーションの確立

プロントでは、調理人を必要としない「コックレス」運営が可能です。昼と夜、異なるメニューを展開するニ毛作業態ながら、アルバイトでもクオリティの高いフードが提供できるよう、マニュアルと厨房設備が整備されています。FC加盟企業が複数のお店を運営できる仕組みが確立されています。

手厚い加盟店支援

プロントコーポレーション本部では、開店前のベーシック研修から、開店後のフォローアップ研修、技能研修等が定期的に実施されています。店舗スタッフのオペレーション技術や、商品知識を高める研修が、質の高い商品やサービスの提供を支えています。また、各店舗に担当SVがおり、経営指導と運営指導を実施、本部と一体となって、店舗運営をサポートします。

業種

1日5つの業態を備えたカフェ&バー

主要商品

  • カフェドリンク/カフェフード
  • バードリンク/バーフード
  • パーティーメニュー

顧客の特徴ならびに市場の状況

CAFF'E & BAR PRONTO(カフェ&バー プロント)
「PRONTO(プロント)」とは、イタリア語で“用意ができている”の意味。

イタリアンバールをコンセプトとした、PRONTOの魅力とは?

  • 朝は焼き立てパンと香り豊かなコーヒーで“元気”のエネルギーチャージ「power charge」
  • 昼は美味しいパスタを食べながら仲間とのコミュニケーションとしてしての「communication place with good friends」
  • 午後はスイーツと共にくつろぎのティータイムを過ごす「Let’s have a “Break time”」
  • 夜はアルコールとおつまみで会社帰りに立ち寄る「my private time」
  • 夜も深まったPRONTOで、いつものお酒を楽しむ「my favorite time」

一日中お好きなシーンでくつろぎの時間をお過ごしいただけます。

フランチャイズ店舗数

2014年度(12月末現在) 全業態店舗数実績=277店(FC=192店 直営=85店)

開店前のサポート内容

加盟のご相談・立地調査・出店企画書作成などをサポートします。
また、開店前までに社員研修もありますのでご安心ください。

開店後のサポート体制

株式会社プロントサービス(人材派遣)、プロントビジネススクール、ショップアドバイザーによる営業戦略。
SV支援 店長会議(年3回)
衛生検査・品質管理

加盟金:300万円

※モデル店舗:40坪 家賃110万円 月商900万円として算出
※加盟金は業態によって異なります。

研修費:70万円

※モデル店舗:40坪 家賃110万円 月商900万円として算出

保証金:240万円

・保証金は売上高予算に応じて変動します。
・保証金はお預り金ですので、解約時にお返し致します。

仕入れ代金:280万円
※原材料費@月間平均

ロイヤリティ:3%
※ロイヤリティは業態によって異なります。

開業資金:535万円
※什器備品・ユニフォーム・キャスト募集費・印刷費・研修費等契約期間

5年契約
※以後の契約は自動更新

契約種別
FC契約

募集エリア:全国

現在主な出店地域:首都圏全域・京阪神・仙台・名古屋・福岡・札幌
他政令指定都市

専従者条件

最低2名の店舗専従者が必要。

プロントフランチャイズオーナー:開業までの流れ

次に、プロントFC加盟から開業までの流れについて見てみます。※本部の説明を引用

[STEP1]

・資料請求・説明会
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
その後、資料発送や加盟店概要説明など各種資料の受け渡しを行います。

[STEP2]

・各種面談
加盟資料のご説明をはじめ資金計画及び事業計画のヒアリングと確認を行います。
面談には、エリア担当・部長・役員・社長など直接の面談で加盟の判断を行わさせていただきます。

[STEP3]

・契約締結・誓約書提出
各種契約書の確認及び捺印

[STEP4]

・物件契約
設計管理室へ調査依頼を行います。
店舗レイアウト・図面を提出いただいた後、各種保険のご説明をさせていただきます。

[STEP5]

・オーナーとの打合せ
オープンまでの各スケジュールのご説明をさせていただきます。
その他、研修センターの内容説明をはじめ各種申込書をお渡しさせていただきます。

[STEP6]

・オープン日設定
営業部(SV)とのトレーニング設定、開業に必要な什器備品の発注・見積提示をさせていただきます。

[STEP7]

・オープン
さぁいよいよオープンです!
オープン後は、営業部(SV)による経営指導の上、販促物・キャンペーンなどのご相談をお気軽に行って頑張って下さい

コックレス運営は魅力的

プロントフランチャイズ:コックレス

プロントでは、調理人を必要としない「コックレス運営」が可能とされています。これが本当であれば非常に魅力的です。

例えば大手FCチェーンであるサイゼリアは、原料の仕込みをほぼすべてセントラルキッチンで行い、店舗ではトマトを切って盛り付けるだけです。サイゼリアほどではないにしても、作業効率単純化にかなり力を注いでいるFCモデルだと感じます。

実際の厨房を見たことがないので詳細は語れませんが、パート・アルバイトでも楽々調理できてしまう仕組みがあることは間違いないでしょう。少し残念な気もしますが、職人さんの出番はありません。

また、現場作業が楽になるほど、加盟者の労力は軽減されます。他にも、結果的に提供時間が早くなったり従業員の定着率が高くなったりと良いことづくめです。

そもそも、こうしたモデル作りが成功しなければ飲食業界でFC加盟店を300以上に増やすことはできません。さすが、大手フランチャイズ企業といったところです。

プロントフランチャイズの費用【開業資金】

プロントフランチャイズ:開業資金

厨房オペレーションはとても素晴らしいのですが「開業前段階」でどの程度のコストが必要なのでしょうか。ここからは、【開業資金】について解説していきます。

プロントFC:開業資金

まずは、契約金から見てみます。

開業資金

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:2,400,000円
  • 研修費:700,000円
  • 合計:6,100,000円/開業資金

開業資金は6,100,000円になるとわかりました。想定する売上規模が「900万円/月」と大きいので仕方がないものの、開業資金としては高い部類に入ります。ここに、 「敷金6ヵ月」「物件取得費用/家賃1ヵ月」「工事期間/空家賃1ヵ月」なども必要になるため、大きな費用がかかります。

そして、モデル説明欄には以下のように記載されていました。

加盟金:3,000,000円
※モデル店舗:40坪・家賃1,100,000円・月商9,000,000円として算出

40坪で家賃1,100,000円ということは、郊外のロードサイド物件ではなく「街中」というイメージです。例えば、物価の高い静岡市の街中でも、このくらいの坪単価になります。

ここで、「敷金6ヵ月」「物件取得費用/家賃1ヵ月」「工事期間/空家賃1ヵ月」など加え、もう一度計算してみます。

開業資金(再計算)

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:2,400,000円
  • 研修費:700,000円
  • 敷金6ヵ月:6,600,000円 ※10ヶ月契約であれば11,000,000円
  • 物権取得費用/1ヵ月:1,100,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月:1,100,000円
  • 合計:14,900,000円/開業資金

この時点で、「個人レベルでの開業はハードルが高い」と言えます。別途「開業準備金5,350,000円」「内外装費」などが上乗せされるため、確実に50,000,000円以上の資金が必要になるからです。裕福な人や法人、金融機関にコネがあるなら話は別ですが、一般的には個人が加盟できる規模感ではありません。

改めて、「開業準備金5,350,000円」を計上してみます。※内外装費は後述

開業資金:再計算②

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:2,400,000円
  • 研修費:700,000円
  • 開業準備金:5,350,000円
    ※什器備品・ユニフォーム・キャスト募集費・印刷費・研修費等契約期間
  • 敷金6ヵ月:6,600,000円 ※10ヶ月契約であれば11,000,000円
  • 物権取得費用/1ヵ月:1,100,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月:1,100,000円
  • 合計:20,250,000円/開業資金

プロントフランチャイズの開業資金は、2000万円を超えます。控えめに言って、かなり高額です。

プロントFCの費用:イニシャルコスト・収益モデル

プロントフランチャイズ

プロントフランチャイズは2000万円以上の開業資金が必要になるため、「法人向けFCモデル」だと言えます。内外装費が加わることで、イニシャルコストは5000万円を超えるでしょう。「余力のある法人でなければ加盟不可」ということです。

次は、イニシャルコスト・収益モデルを見ていきます。

イニシャルコスト(初期投資額)

プロントフランチャイズは「内外装費」について下記のように謳っています。

  • 設計監理費:2,000,000円 ※設計監理費は契約面積に応じて変動します。
  • 厨房機器費:9,500,000円
  • 内外装設備工事費:28,000,000円
  • 合計:395,000,000円

上記に開業資金を上乗せし、さらに運転資金2,000,000円を加えてイニシャルコスト(初期投資額)を算出します。

プロントFC:イニシャルコスト

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:2,400,000円
  • 研修費:700,000円
  • 開業準備金:5,350,000円
    ※什器備品・ユニフォーム・キャスト募集費・印刷費・研修費等契約期間
  • 敷金6ヵ月:6,600,000円 ※10ヶ月契約であれば11,000,000円
  • 物権取得費用/1ヵ月:1,100,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月:1,100,000円
  • 設計監理費:2,000,000円 ※設計監理費は契約面積に応じて変動します。
  • 厨房機器費:9,500,000円
  • 内外装設備工事費:28,000,000円
  • 運転資金:2,000,000円
  • 合計:61,750,000円/イニシャルコスト

イニシャルコストは、61,750,000円という結果になりました。やはり、非常に高いです。

プロントFC:収益モデル

次は、プロントフランチャイズの収益モデルを確認してみます。

項目 月 (単価:万円) 構成費
売上 900 100%
原材料費 279 31%
人件費 261 29%
家賃 110 12%
その他諸経費 144 16%
減価償却費 36 4%
営業利益 72 8%

9,000,000円の売上高に対し、営業利益は720,000円で「たったの8%」しかありません。正直なところは評価できるものの、ビジネスモデルとしては全く魅力を感じません。営業利益が8%なら、経常利益はもっと低くなるためです。もっと言うと、オーナ所得可能額はさらに少なくなります。

プロントフランチャイズは儲かるのか【損益計算】

プロントフランチャイズ:損益

現時点でプロントフランチャイズは「ハイリスク・ローリターンモデル」の可能性が高いです。イニシャルコストは非常に高いものの、利益率はかなり低いためです。では、実際の収益性はどれほどなのでしょうか。

そこで本部データを参照しつつ出店条件を仮想し、損益を算出してみます。

プロントFC:出店条件

出店条件:イニシャルコスト

  • 加盟金:3,000,000円
  • 保証金:2,400,000円
  • 研修費:700,000円
  • 開業準備金:5,350,000円
    ※什器備品・ユニフォーム・キャスト募集費・印刷費・研修費等契約期間
  • 敷金6ヵ月:6,600,000円 ※10ヶ月契約であれば11,000,000円
  • 物権取得費用/1ヵ月:1,100,000円
  • 工事期間/空家賃1ヵ月:1,100,000円
  • 設計監理費:2,000,000円 ※設計監理費は契約面積に応じて変動します。
  • 厨房機器費:9,500,000円
  • 内外装設備工事費:28,000,000円
  • 運転資金:2,000,000円
  • 合計:61,750,000円/イニシャルコスト

返済計画:10年完済

  • 自己資金:0円 ※余力ある法人想定で全額借入
  • 借入金:62,000,000円/金利1.5%/元金均等/10年返済
    ※信頼ある法人であれば金利1~1.5%は可能です
  • 初月返済額:594,166円
  • 総返済額:66,688,700円
  • 利息合計:4,688,700円
  • 利息割合:7.03%
  • 支払金利(変動):39,073円

【運営条件】

  • 地方中心街orビルイン:40坪
  • 想定売上高/単月:9,000,000円 (本部見込み)
  • 原価:2,790,000円 (本部見込み)
  • 地代家賃:1,100,000円 (本部見込み)
  • ロイヤリティ:3%
  • オリジナル機材使用料:230,000円
  • 正社員:2人 ※給与280,000円×2
  • 減価償却費は15年で平均値をざっくり算出しているので方針によって月々の数字は大きく変わる
    ※オープン月に一気に計上することもあるため、この辺りは経営者の方針次第
  • オーナーは現場に出ない

この条件で数値を儲かるFC発見シートに落とし込みます。

独自プロフィットで利益率を算出

プロントフランチャイズ:9,000,000円/想定売上高
科目 数値 % 備考
売上高 9,000,000 100.0  
原価 2,790,000 31.0  
粗利益 6,210,000 69.0  
 
給与手当 2,520,400 28.0 ※正社員2名込み
福利厚生 89600 1.0  
採用広告費 100,000 1.1  
通信費 12,000 0.1  
販売促進費 100,000 1.1  
消耗品費 80,000 0.9  
修繕費(積立) 20,000 0.2 ※実際には計上されない経費
水道光熱費 280,000 3.1  
新聞図書費 40,000 0.4  
支払手数料 7,000 0.08  
地代家賃 1,100,000 12.2  
賃借料 0 0.0  
産廃処理費 18,000 0.2  
保険料(積立) 10,000 0.1 ※実際には計上されない経費
租税公課 0 0.0  
減価償却費 312,500 3.5 ※計上されるが実際には減らないお金
雑費 40,000 0.4  
施設管理費 15,000 0.2  
オリジナル機材 230,000 2.6  
ロイヤリティ3% 270,000 3.0  
販売管理費 5,244,500 58.3  
 
営業利益 965,500 10.7  
支払利息 39,073 0.4  
経常利益 926,427 10.3  
 
借入元本返済額/月 594,166    
減価償却費 312,500    
減価償却値・借入元本相殺 281,666    
預金可能額(本部) 644,761    
オーナー所得可能額 451,333   ※預金可能額×70%

経常利益は926,427円(10.3%)、オーナ所得可能額は451,333円という結果になりました。経常利益の数字だけ見れば悪くないものの、初期投資額が大き過ぎて純利が微益となってしまいました。また、経常利益も「率」で考えれば10.3%なので良くありません。

ただ、「オーナーも現場に出る」という選択をすれば利益率は高まりますが、現実的ではないでしょう。法人加盟の場合は、正社員を1名店長として配置する運営スタイルが一般的だからです。

そうなると、あまり魅力を感じません。

プロントフランチャイズのオーナー年収

プロントフランチャイズ:オーナー年収

予想通り残念な結果となってしまいましたが、ここで「オーナー年収」についても言及していきます。また、法人加盟の場合は「本部収益」に注目すべきため、両方の年間収益を算出します。

オーナー年収・本部収益/年間

プロントフランチャイズの推定オーナー年収は次の通りです。

推定オーナー年収

  • 451,333円/オーナ所得可能額×12ヵ月=5,415,996円/推定オーナー年収

なお、年間本部収益については下記のようになりました。

本部収益/年間

  • 644,761円/単月本部収益×12ヵ月=7,737,132円/年間本部収益

推定オーナー年収は5,415,996円、年間本部収益は7,737,132円ということがわかりました。数字だけを見て「悪くないのでは?」と思った人は危険です。前述の通り初期投資額が大きいため、「回収期間」「利回り」で考えるとかなり利益効率が悪いためです。

回収期間・年間利回り

プロントFCの「回収期間」「利回り」は下記の通りです。

回収期間/本部収益で算出

  • 61,750,000円/イニシャルコスト÷7,737,132円/年間本部収益=8年/回収期間

年間利回り/本部収益で算出

  • 7,737,132円/年間本部収益÷61,750,000円/イニシャルコスト×100=12.5%/年間利回り

上記数字は不動産投資であれば良いものの、リスクが高く労力のかかる飲食店ビジネスでは良い数字ではありません。少なくとも回収期間は5年以内、かつ利回りは20%越を目指したいからです。そうでなければ、ビジネスとしての旨味は薄いです。

総括:プロントフランチャイズの実態

以上のように、プロントフランチャイズの実態は「ハイリスク・ローリターン」である可能性が高いと言えます。

記事のポイントをまとめます。

運営会社は「株式会社プロントコーポレーション」

  • 資本金:1億円
  • 運営歴:30年以上

コックレス運営は魅力的
※職人(料理人)は必要ない

イニシャルコスト=61,750,000円

  • 初期投資額は非常に高い
  • 個人では参入不可

プロントフランチャイズの数字は下記

  • 推定オーナー年収=5,415,996円
  • 年間本部収益=7,737,132円
  • 回収期間=8年
  • 年間利回り=12.5%

魅力的なFCモデルとは言い難い

 

フランチャイズ起業するとき、多くの人は「有名だから」「儲かりそうだから」というような感覚値で行動しようとします。確かに、ネームバリューがあり店舗も増え続けているFCであれば上手くいくこともあります。

しかし、その一方で「広告が上手い」という理由だけで有名になってしまうFCモデルも存在します。つまり、全く儲からないにも関わらず、ブランディングや集客技術が高いことで加盟者が増加する現象が起きているのです。もちろん、加盟者は利益をあげることができず、結果的に苦しい生活を送ることになります。

フランチャイズ本部のキャッチコピーや収益モデルを鵜呑みにしてはいけない、ということです。そして、真実を解き明かすためには、自身で収益モデル分析を行えるようになる必要があります。開業前資金やイニシャルコスト、借入返済計画や損益計算書などを独自に作成できなければならないということです。

もちろん、本部が開示している数値を当て込むだけでは意味がないため、内外装工事における平均坪単価を調べたり、一般的な物件取得費用を理解したりする必要があるわけです。

もっと言えば、ランニングコストとなる「採用教育費」「広告宣伝費」「福利厚生」「通信費」「光熱費」「地代・家賃」「雑費」「租税公課」といった項目に適切な数値を入れることで、ようやく「本当に儲かるのかどうか」がわかるようになるのです。つまり、経験値から生まれる「プロの視点」が求められるということです。

ただ、そうは言っても多くの人は素人であるため、不可能な話です。そこで、私が代行してすべての数値を明らかにし、「現実的に儲かる可能性の高いFCモデルのみ」部門別、かつランキング形式で掲載しています。「真実の数値」を解き明かし、その根拠を理解することでフランチャイズビジネスは成功します。

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