そんな東進ですが、他の予備校と比べて独特なシステムだと言われているのが「グループミーティング」と呼ばれる面談です。
東進としては受験生をサポートする優れたシステムだとアピールしていますが、実際のところどんなことが行われているのでしょうか。
今回はそんな「東進のグループミーティング」について解説します。
記事の内容
- 東進のグループミーティングとは
- 担任助手と進捗確認や反省、面談
- グループミーティングの内容
- メンバーは生徒のレベルや志望校をもとに組み合わせ
- 開催時間は30分ほど
- 持ち物は筆記用具だけ
- 初めてのグループミーティング
- ミーティングいつからいつまで続くのか
- コロナ過でのグループミーティング
- グループミーティングがない東進はあるの?
- 東進のグループミーティングが嫌だという生徒
- 行きたくない事情
- いらないという意見
- 休んだりサボったりしたら?
- 拒否することは可能か
- 知恵袋で見られる東進グループミーティングのこと
- 東進のグループミーティングは好き嫌いが分かれやすいもの
- 総括
東進のグループミーティングとは
東進をはじめ予備校はたくさんありますが、目的は「志望校に合格する」ことなのは同じです。
つまり多くの生徒にとって一番大事なことは「いかに効率よく勉強し学力を向上するか」であることに異論はないでしょう。
そんな多くの生徒にとって東進が週1回行っているグループミーティングは「必要なことなのか?」と、疑問に思うかもしれません。
そこで最初に東進で行っているグループミーティングについての情報を解説していきます。
担任助手と進捗確認や反省、面談
東進の特徴であるグループミーティングは同じ東進校舎に通う同じ学年の生徒を数名ごとの班に分け、毎週1回担任助手と一緒に前週の登校状況や勉強の進捗の確認と反省、そして翌週の予定決めなどを行う面談です。
班のメンバーは生徒の志望校や成績などから同レベルの生徒同士になるよう東進が決めており、東進の意図としては似たレベルの生徒同士で「勉強の仕方」「時間の使い方」などを確認しあってモチベーションのアップと、自分に不足している部分のチェックに役立てて欲しいというものです。
また担任助手は、東進OBの現役大学生で、つまりは東進受験生の先輩として、自分の経験をもとにしたアドバイスを与える役割を担っています。
グループミーティングの内容
先ほども少し触れましたが、グループミーティングで行われる内容の中心は「前の週に立てた予定の進捗状況の確認」と「翌週の学習予定作成」です。何も予定を立てずに漠然と学習している受験生はいないでしょうが、長期過ぎる予定だとズレに気が付きにくくなるものです。
東進のグループミーティングはそこを補完する意味合いもあり、1週間という短いスパンで学習計画をチェックし、またモチベーションが下がらないようメンタル面の確認を行っているのです。
メンバーは生徒のレベルや志望校をもとに組み合わせ
東進に通う学生は約10万人いて、目指す志望校や生徒の学力も千差万別です。
当たり前の話になりますが、超難関大学を目指す生徒と三流大学で良いと思っている生徒がディスカッションしたところで時間の無駄というものです。
東進のグループミーティングのメンバーは、東進が把握している生徒のレベルや志望校をもとに組み合わされていて、お互いに刺激を受けられる最低限の環境を整えていると言えるでしょう。
グループミーティングのメンバーは3~5人のケースが多いのですが、通う校舎によっては2人だけだったり、7人くらいだったりになることもあります。
これは校舎によっては通う生徒のレベルに偏りがあるためで、優秀な生徒が多く通う校舎では「東大レベル」のグループが複数あることもあります。
開催時間は30分ほど
毎週行われる東進のグループミーティングですが、開催時間は30分というのが基本です。
やるべき内容をスムーズに行えば時間内に終わるはずなのですが、ディスカッション以外にイベントの告知などもされる場合や、仲が良すぎたグループでは雑談で時間がオーバーするようです。
後でも触れますが、東進のグループミーティングに対するネガティブな意見の多くは、この「余計な時間」にまつわるものが多く、通う校舎やグループミーティングのメンバーでかなり違いが出ることなのです。
持ち物は筆記用具だけ
毎週行われる東進のグループミーティングですが、参加するときの持ち物は決まっているのでしょうか。これはズバリ「筆記道具」だけをもって参加するだけです。
場合によっては担任助手から別のものを指定されることがあるかもしれませんが、東進のグループミーティングでは「前の週の予定の進捗確認」をした後に、今週の予定を「週間予定シート」へ記入する作業がメインになります。
筆記道具を持ち歩かない受験生はいないと思いますし、忘れ物の心配はしなくていいのがグループミーティングです。
初めてのグループミーティング
これは人によって全く違うでしょうが、もうすでに継続しているグループミーティングに参加することは刺激であることは間違いありません。経験談を聞く限りコミュ力があるからすんなり入れるものでもないらしく、感じ方は千差万別のようです。
しかし、どんな経験でも同じことが言えますが、最初の印象というのは後にまで影響を与えてしまうもので、初めてのグループミーティングで嫌な印象を持ってしまうと、「もう行きたくない」とか「サボりたい」とか、ネガティブな行動を取りがちになります。
とはいえ考えすぎるのも良くないことで、気持ちの持ち方は「期待も懸念も持たず、良い意見だけ吸収出来れば良い」くらいで丁度良いのかもしれません。週1度のグループミーティングですが、それに追加料金がかかるわけでもないので、利用できるものであれば「使い倒す」くらいの気持ちでトライしてみましょう。
ミーティングいつからいつまで続くのか
東進に入校するとすぐに始まるのがグループミーティングです。つまり高校1年生で入学すると、そこから毎週グループミーティングが続いていきます。ではそれはいつ迄続くのでしょうか。
東進のグループミーティングは高校3年の冬前まで続くのですが、はっきり何月何日までと決まっているわけではなく、通う校舎ごとに違いがあります。
早く終わるところでは10月という校舎もありますが、多くは12月の「最終模試」くらいまでグループミーティングが続きます。
コロナ過でのグループミーティング
日本においても2020年以降は新型コロナウィルスの影響で学校や予備校も大きな影響を受けました。東進も受験生に安心して授業を受けられるためのコロナ対策として、検温やアルコール消毒、マスク着用の義務付けなどを行っています。
では密になるグループミーティングはどうしているのでしょうか。コロナ過とはいえ「受験のため重要なもの」としてグループミーティングは継続しています。基本的なコロナ対策とともに、メンバー間の距離をとるなど配慮をしながら、従来通りグループミーティングを行っているのです。
グループミーティングやコーチングタイム時には、全員マスク着用のうえ、密集を避けるためにある程度の間隔をとって実施します。
グループミーティングがない東進はあるの?
東進の学費の中には「担任指導料」というものがあり、これがグループミーティングのためだけの費用ではありませんが、公式には「グループミーティングは必ず実施」ということになっています。
しかしフランチャイズ加盟の校舎のなかには質の低いところもあるようで、グループではなく個別面談形式のところや、それすらやっていない校舎もあります。グループミーティングの良し悪しは別にして、入校前にはよく確認するようにしましょう。
東進のグループミーティングが嫌だという生徒
東進のグループミーティングは生徒によってはモチベーションアップにつながったり、勉強方法のヒントを得たりと「あって良かった」と思えるかもしれません。
しかし全員がそうした生徒ではありませんし、グループミーティングについて否定的な意見や、参加したくないという生徒もいるのです。
そんな「アンチ・東進グループミーティング」な生徒たちの悩みや、行きたくないがための様々な行動や対抗策について見ていきましょう。
行きたくない事情
世の中には色々な人がいるもので、それが「個性」というものなのかもしれません。当然「人と会って話をする」という行為が嫌いな人もいるので、東進には入りたいけどグループミーティングには行きたくないという生徒もいます。
中には「グループミーティングがあるから東進には行かない」という生徒もいるくらいです。
また同じようなレベルの生徒とのミーティングが必ずしもモチベーションアップにならないこともあります。中には他の人の勉強ぶりや成績と自分を比較して、むしろ自信を失う生徒もいるのです。これだと完全に逆効果と言えます。
しかし東進は「グループミーティングは受験を勝ち抜くために必要なもの」というスタンスなので、そんな立場から見るとグループミーティングに行きたくない生徒は「異端」なのかもしれません。
いらないという意見
人との会話が苦手という生徒以外に、そもそも「東進のグループミーティングは時間の無駄」という生徒もいます。
東進では基本的に「校舎へ行ってビデオを見ながら勉強する」という学習スタイルです。「4~5時間の時間から30分も取られるのは凄く迷惑」と思う生徒がいるのも無理はありません。
時間以外でも無駄だと感じる事例では「担任助手(チューター)が役に立たない」ということが多く見られます。
中には難関校を目指すグループミーティングの担任助手が偏差値50レベルの私大生という、完全な「人選ミス」というケースも存在しています。
また校舎や担任助手によっては(特にフランチャイズ校)、イベントや講座の勧誘が嫌がられる事例が多いのも事実です。
また雑談が多いグループミーティングも楽しく思う生徒がいる反面、勉強の邪魔だと思う生徒はいます。とはいえこれが東進のグループミーティングの特徴なのです。
休んだりサボったりしたら?
東進のグループミーティングが嫌とか、たまたまの急用などの理由で休んだりサボったりしたらどうなるのでしょうか。東進では週1回は面談することがルールなので、休んだ場合は担任助手から電話やメールなどで連絡がきて、特別な事情がない限り同じ週の別の日に面談を振り替えることになります。
ただ休んだからといって、なにか罰則があったり悪いことになったりはしません。
拒否することは可能か
東進へ入校したのにグループミーティングを拒否することは出来ることなのでしょうか。どうしても人見知りで参加できない生徒に対して、校舎によってですが相談すれば個別面談で対応してくれる場合もあります。
とはいえ特例のようなものですし、東進のグループミーティングが嫌なら、そもそも東進を選択しない方が生徒にとって幸せなことです。
知恵袋で見られる東進グループミーティングのこと
東進のグループミーティングは特徴的な取り組みであるため、当然のように賛否が別れやすいものです。ネットの知恵袋でもグループミーティングの話はよく見られますが、その内容は否定的なものばかりとなっています。
ここまで解説してきたネガティブな部分が寄せられており、「時間の無駄」「何のためにやっているか分からない」「チューターが最悪」「勧誘がウザい」などの内容です。
もし東進への入校を検討している生徒なら、このようなネットの知恵袋だけで判断するのはお勧めしませんし、「百聞は一見に如かず」という言葉のとおり、無料の体験入校などで直に話を聞いた方が良いでしょう。
総括:東進のグループミーティングは好き嫌いが分かれやすいもの
東進のグループミーティングについて解説してきました。ポイントをまとめると
東進のグループミーティングとは何か?
- 同レベルの仲間とモチベーションアップ
- 毎週の振返りと予定作りがメイン
東進のグループミーティングの様子
- 3人から5人のグループで30分の面談
- 東進OBが受験勉強のアドバイスをします
- 高3の12月くらいまで続きます
東進のグループミーティングのネガティブ情報
- 人見知りにはきつく場合によってはやる気も低下
- 参加が無駄だという実際のケース
- 校舎によっては営業色が強すぎることも
- 嫌なら東進以外の選択も
東進のグループミーティングは、「一番の売り」と言える有名講師によるビデオ授業に劣らないくらいの特徴的な取り組みです。しかし特徴的が故に賛否の分かれることも事実で、参加して良かったと思える生徒と、嫌々参加していたり無駄だと感じていたりする生徒が極端に分かれます。
しかし上手く生かすことが出来たら、受験の役に立つことは多いのが「東進のグループミーティング」です。大学受験は人生でも大事な瞬間なので、ネットの評判だけではなく経験してみることも重要ですし、「合わなかったらやめる」くらいの気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。悔いのない受験生活を祈念しています。
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