これから派遣社員として働きたいと思っている方は、自分自身のスキルが通用するか、不安な人もいるだろう。
派遣にはさまざまな職種があるが、事務職で働くケースが多い。
一般社団法人日本人材派遣協会の職種別派遣社員数(2019年)のデータによると、下記のとおり事務職が圧倒的に多い。
事務職の派遣社員として働くことは、働く選択肢として一般的になっていると言えるだろう。そのため事務職としてのスキルを持っておくことに越したことはない。
当記事では、これから事務職の派遣社員として働きたい、もしくは今働いていて、さらにスキルアップしたいと思われている方に向けて、人材派遣大手のテンプスタッフのスキルチェックの実態を解説する。
記事の内容
- テンプスタッフのスキルチェックのやり方
- スキルチェックの目的は適切に仕事を紹介するため
- ミスマッチを防ぐため
- 自宅でできる?
- 自宅でのマイページ上でのスキルチェックのやり方
- 登録とスキルチェックの流れ
- 実施できない場合の対応方法
- テンプスタッフのスキルチェックの内容・種類
- タイピング
Excel
英語 - テンプスタッフのスキルチェックの結果
結果の活用 - 点数の目安は?
- スキルチェックの平均点は?
- 失敗した場合やり直しできるのか?
- 再度受けて更新することができるのか?
- テンプスタッフのスキルチェックについて総括
執筆:NAKAJI
運営者経歴:元飲食店経営者・最大4店舗運営・年商2億5000万円~従業員数120人~
テンプスタッフのスキルチェックのやり方
派遣社員として働く際は、派遣会社に登録し、派遣会社から仕事の紹介を受けて就業する形が一般的である。
登録の際、スキルチェックを実施することが多く、テンプスタッフでも同様である。スキルチェックの結果が悪ければ仕事は紹介されないかもしれない、と不安になるかもしれない。
しかし、テンプスタッフがスキルチェックをするのは、派遣社員として働きたい人、および派遣先企業の双方の観点で必要なことである。
本章では、テンプスタッフがスキルチェックを実施する目的と、スキルチェックの実施タイミング・実施場所について解説する。
スキルチェックの目的は適切に仕事を紹介するため
テンプスタッフがスキルチェックをする目的は、派遣社員として働くことを希望する人に、適切に仕事を紹介するためである。
派遣社員は、業務を遂行できるスキルが求められるため、派遣社員の力量に合わせて適切に仕事を紹介する必要がある。
例えば、データの統合業務や集計業務では、Microsoft ExcelのVLOOKUPやピボットテーブルといった作業がこなせないと難しい。Excelの入力業務の経験だけでは、その仕事をこなすのは難しい。
このように、テンプスタッフは派遣社員に適切に仕事を紹介するために、スキルチェックを行っているのである。
ミスマッチを防ぐため
テンプスタッフがスキルチェックをする目的は、派遣社員のスキルと、派遣先企業が依頼したい業務のミスマッチを防ぐためである。
なぜなら、ミスマッチは、派遣社員/派遣先企業双方にとってよくないからである。
例えば「Excelはできる」といってもExcelの機能は幅広い。客観的にExcelのスキルがどのレベルかを確認しておかないと、派遣先企業が求める業務レベルに到達しているのは分からない。
このように、テンプスタッフはミスマッチを防ぐ目的でスキルチェックを行っているのである。
自宅でできる?
テンプスタッフのスキルチェックは、登録面談のとき、ないし登録面談の前に実施される。来社での登録の場合は、テンプスタッフのオフィスでの登録面談の際に、来社しない登録方法を選択した場合は、自宅などでオンラインでの実施となる。
テンプスタッフの登録についての解説によると、下記のとおり、登録方法(来社/来社不要)を選択した時点で、実施方法をガイダンスされる。
テンプスタッフのオフィスでの登録は、全国で可能である。テンプスタッフのオフィス一覧を参照いただきたい。
このように、テンプスタッフのスキルチェックは登録するタイミングで、テンプスタッフのオフィス、もしくは自宅で行われる。
自宅でのマイページ上でのスキルチェックのやり方
テンプスタッフのスキルチェックの自宅でのやり方は、詳しく公開されていない。しかし、これから派遣登録をしたいと思っている人は、マイページをつくることから始めるため、マイページ上で詳しい案内があると思われる。
特に、テンプスタッフのオフィスに出向かずに登録を済ませる選択をした人は、マイページ上でスキルチェックが行われるはずである。
登録とスキルチェックの流れ
テンプスタッフのスキルチェックは、派遣社員としてのガイダンス、登録意思の確認、登録情報(経歴やスキルなど)の入力の後、実施する。
テンプスタッフの登録についてのQ&Aのページによると、スキルチェックを含めた登録の流れは下記のとおりである。
来社での登録を選択しない場合は、オンラインで実施され、自宅などで完結することができる。
この流れからも分かるとおり、スキルチェックの結果如何で登録が拒否されることはない。
実施できない場合の対応方法
自宅でスキルチェックが実施できない場合は、テンプスタッフに連絡して、テンプスタッフのオフィスでのスキルチェックに切り替えるか相談してもらいたい。
スキルチェック時に、自宅のPCトラブルなどハプニングがあり得るかもしれない。
テンプスタッフが、スキルチェックができない場合の対応方法をホームページなどで案内しているわけではないが、電話での登録受付番号は、下記のとおりとなっている。
テンプスタッフの派遣社員用のマイページを先に解説できており、IDやパスワードが発行されているのであれば、その旨も伝えてオフィスでの登録に切り替えてもらい、併せてスキルチェックを改めて受けたいと申告してほしい。
テンプスタッフのスキルチェックの内容・種類
テンプスタッフのスキルチェックは、一体どのようなものなのだろうか。
登録時点の経験やスキル、および希望業務によって、スキルチェックは何パターンか用意されているようであるが、テンプスタッフはスキルチェックの内容を、分かりやすく公開はしていない。
そのため、本章ではどのようなスキルチェックがあるのか、推測していきたい。
タイピング
タイピングのスキルチェックは、存在するだろう。
なぜなら、事務職においてタイピング(パソコンによる入力作業)は最も基本的なスキルだからだ。
一般的なタイピングのスキルチェックは、文字入力、テンキーによる数字入力を併せて測定し、指定時間内にどれだけミスなく入力できたか確認する内容である。
参考までに無料のタイピングスキルチェック「e-typing」では、同サイトのレベル判定を下記のように定義している。
A以上はかなりレベルが高い。私見ではあるが、事務職経験者はB以上を目安と考えた方がよい。
練習を積めばタイピングスキルは向上する。不安な方は練習してからのぞむといい。
Excel
Excelのスキルチェックも存在するだろう。
こちらも同じく詳しい中身は不明であるが、テンプスタッフのホームページにExcelのセルフスキルチェック表が存在する。
入力業務から四則演算、関数、図表の作成、VLOOKUPやピボットテーブルなど、レベルに合わせてスキルチェックが存在するはずである。
Excelはオフィスワークでの利用頻度が高いため、苦手意識を持たず常に研鑽する必要がある。
英語
英語を使う仕事(通訳・翻訳・秘書など)を希望される方には、英語のスキルチェックがあるかもしれない。
英語を使う仕事は、現在も派遣してほしいという一定の需要があり、テンプスタッフでもさまざまな職種を特集しているが、英語をいかせる仕事も特集していることから、そのような仕事を希望している人に見合う仕事もあるだろう。
テンプスタッフの「英語をいかせる仕事」の特集ページでは、下記のとおり英会話のスキルチェックの概要、および学習サポートが紹介されている。
このように、英語をいかせる仕事を希望する人には、相応のスキルチェックが実施される可能性がある。
テンプスタッフのスキルチェックの結果
テンプスタッフでスキルチェックをした結果は、どのように活用されるのだろうか。また、結果は途中でも更新できるのだろうか。
テンプスタッフでは、スキルチェックの結果がどのようにフィードバックされるのか、またスキルチェックの更新についてはどうするのか、についての情報は公開されていない。
本章では、スキルチェックの結果の活用、およびその後について、推測していくことにしたい。
結果の活用
スキルチェックの結果は、派遣先の選定にいかされるだろう。
なぜなら、冒頭に説明したように、スキルと業務内容をできるだけマッチングさせて派遣することが、派遣社員/派遣先企業双方にとって重要なことだからである。
例えば、営業サポートの事務職という仕事で、見積の作成、契約書の作成でExcelでのデータ入力、Wordでの文章入力という仕事があれば、少なくともPCのデータ入力ができ、ExcelとWordの初級レベルの操作が必要だが、それに見合うスキルをもった人を派遣しなければならない。
このように、スキルチェックの結果は、派遣先の選定にいかされるだろう。
点数の目安は?
テンプスタッフのスキルチェックの点数の目安は、残念ながら公開されていない。
しかし、同じく大手派遣会社であるスタッフサービスでは、スタッフ向けのコラムで目安を公開しているので参考にしてほしい。
例えば、Excelのレベルの目安は下記のとおりである。
派遣会社のスキルチェックは、合否を判定するというより、スタッフのスキルを正しく把握することが目的であるため、各社ともに目安をはっきりと公開していない。
スキルチェックの平均点は?
テンプスタッフのスキルチェックの平均点も、公開されていない。
派遣会社のスキルチェックは、合否を判定するというより、スタッフのスキルを正しく把握することが目的のためだ。
相対的な比較が難しいので、不安に思う方もいるだろうが、あまり平均点を気にせず、自分のスキルが正しく反映されているかを気にするべきである。
失敗した場合やり直しできるのか?
テンプスタッフに確認してからにはなるが、スキルチェックはやり直しできる可能性がある。具体的には、システムトラブルなど、特殊な事情が該当する場合は、再受験の可能性がある。
しかし、自分の思うような結果が出なかったから、再受験するのは難しいと思っておいた方がよい。
なぜなら、トラブルがない限りはスキルの現状が正しく反映されているからである。
システムトラブルなど、特殊な事情があった場合は再受験を申請しよう。
再度受けて更新することができるのか?
スキルチェックは、登録時だけではなく、その後も受けることができる。自身のスキルが上昇した場合はスキルチェックを受けて更新すべきである。
なぜなら、一定期間あれば、スキルが向上することは十分あり得るし、スキルに見合った仕事をするのが派遣社員にとって重要だからである。
例えば、派遣社員として就業しているうちに、Excelのスキルが向上した場合、申告したうえで再度スキルチェックを受ければよい。
テンプスタッフの担当者に連絡し、スキルデータを更新してもらおう。
テンプスタッフのスキルチェックについて総括
テンプスタッフは、国内大手の人材派遣会社である。正しくはパーソルテンプスタッフ株式会社が正式社名である。パーソルホールディングスという国内屈指の人材サービス企業グループを形成するグループのメイン企業である。
これまで多くの人材サービス企業を買収し、派遣に限らず、転職支援、求人広告などもグループ企業で行っている。
このような大手企業グループの派遣会社であるテンプスタッフに登録するメリットは、さまざまな仕事を紹介してもらえる可能性がある、ということである。
スキルチェックは、派遣会社として働くうえでとても重要である。
元来、派遣社員は専門的な仕事を期間限定で行う意味合いが強かった。現在は、法改正によってさまざまな仕事に派遣が認められるようになったが、派遣契約は業務を明確にして締結することは変わらない。
そのため、派遣社員としてキャリアを積んでいくには、業務スキルを磨いていくことが重要なのだ。
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